長い間、ガクアジサイは普通のアジサイ(西洋アジサイ)の変種だと思っていた。サイズも小ぶりだし、花が少ないので印象も弱かった。
しかし写真を撮るようになってから、この花の良さが分かってきた。開花の状態や撮る角度によって、イメージもガラリと変わる。冒頭の写真はならまち(奈良町)で見つけたものだが、鮮やかな緑の葉が花を引き立てている。
最近になって《一般的に植えられている球状のアジサイはセイヨウアジサイであり、日本原産のガクアジサイを改良した品種である》(Wikipedia)ということを知った。思い込みとは逆に、ガクアジサイがアジサイのルーツだったとは。
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上の写真は6/8、信州・昼神(ひるがみ)温泉の朝市で撮った「紅山(くれないやま)アジサイ」。「日本のアジサイの原種」という説明がついていた。よく似たアジサイを奈良市柳生の芳徳寺(ほうとくじ=柳生家の菩提寺)の参道で見かけた(07.6.23撮影)。柳生宗矩公や沢庵和尚も、この花を見て目を細めたのだろうか。
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同じ日に「柳生花しょうぶ園」で見つけたガクアジサイは、もっと大ぶりなもので、西洋アジサイに相当近づいている。
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大阪市内では、ビルの玄関前の植え込みでガクアジサイを見つけた。さすがに都会的でお洒落なガクアジサイだ。日陰のひっそりとした空間に、この花はよく似合う(08.6.15)。
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奈良国立博物館の北側(東大寺南大門近く)にある「ふれあい街道 夢しるべ 風しるべ」では、アジサイやガクアジサイの鉢植えを敷地内の至る所に並べていた。和風の建物とアジサイは、とても相性が良い(08.6.14)。
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おしまいは「花空間けいはんな」(京都府相楽郡精華町)。植物園だけに、うまく場所を選んで咲かせている。花に勢いがあるし、色も鮮やかだ(08.6.22撮影)。
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俳句でガクアジサイは、「額の花」としてよく登場する。例えば
くらければ障子をあけぬ額の花 大野林火
暗かったので障子をあけると、みずみずしいガクアジサイが目に飛び込んできたのだろう。梅雨は今が本番だが、この季節にガクアジサイはピタッとはまる花である。私もサッシの窓を開けて、庭のガクアジサイをしばし眺めてみることにしよう。
しかし写真を撮るようになってから、この花の良さが分かってきた。開花の状態や撮る角度によって、イメージもガラリと変わる。冒頭の写真はならまち(奈良町)で見つけたものだが、鮮やかな緑の葉が花を引き立てている。
最近になって《一般的に植えられている球状のアジサイはセイヨウアジサイであり、日本原産のガクアジサイを改良した品種である》(Wikipedia)ということを知った。思い込みとは逆に、ガクアジサイがアジサイのルーツだったとは。
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上の写真は6/8、信州・昼神(ひるがみ)温泉の朝市で撮った「紅山(くれないやま)アジサイ」。「日本のアジサイの原種」という説明がついていた。よく似たアジサイを奈良市柳生の芳徳寺(ほうとくじ=柳生家の菩提寺)の参道で見かけた(07.6.23撮影)。柳生宗矩公や沢庵和尚も、この花を見て目を細めたのだろうか。
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同じ日に「柳生花しょうぶ園」で見つけたガクアジサイは、もっと大ぶりなもので、西洋アジサイに相当近づいている。
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大阪市内では、ビルの玄関前の植え込みでガクアジサイを見つけた。さすがに都会的でお洒落なガクアジサイだ。日陰のひっそりとした空間に、この花はよく似合う(08.6.15)。
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奈良国立博物館の北側(東大寺南大門近く)にある「ふれあい街道 夢しるべ 風しるべ」では、アジサイやガクアジサイの鉢植えを敷地内の至る所に並べていた。和風の建物とアジサイは、とても相性が良い(08.6.14)。
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おしまいは「花空間けいはんな」(京都府相楽郡精華町)。植物園だけに、うまく場所を選んで咲かせている。花に勢いがあるし、色も鮮やかだ(08.6.22撮影)。
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俳句でガクアジサイは、「額の花」としてよく登場する。例えば
くらければ障子をあけぬ額の花 大野林火
暗かったので障子をあけると、みずみずしいガクアジサイが目に飛び込んできたのだろう。梅雨は今が本番だが、この季節にガクアジサイはピタッとはまる花である。私もサッシの窓を開けて、庭のガクアジサイをしばし眺めてみることにしよう。