tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

50年以上愛されてきた!お好み焼き ときわ(桜井市本町通り)/昭和レトロ食堂(13)

2021年06月24日 | グルメガイド
昭和レトロ食堂シリーズ、今日は初めて桜井市のお店を取り上げる。50年以上続いてきたという「お好み焼き ときわ」(桜井市桜井本町通1 駅から約250m)だ。中年の今のご店主で二代目のようだ。もとは桜井駅北の「ヤマトー前店」と駅南の「本町店」の2ヵ店があった。
※トップ写真は「デラックス焼き」(2021.6.18撮影)


桜井駅南口から少し南に歩くと、桜井病院が見えてくる


桜井病院を右に見ながら左(東)側に、こんな看板が見えてくるので、この下をくぐる

ヤマトー前店は今のご店主のお父さま、本町店はお母さまが営んでおられたそうだが、ヤマトー前店は閉店し、今はこちらの本町店だけの営業となっている。「三代目はいらっしゃるのですか?」とお聞きすると「息子がいますが、もう別の仕事についていますので、この商売は私で終わりです」とのこと、何とも残念だ。


本町通りは、このように昭和レトロな商店街だ



入り口には「ランチサービス 焼きそば定食 500円」とあった。焼きそばに味噌汁とご飯がついているそうで、これは安い!中途半端な時間(2021.6.18の午後3時前)に入店したので、お客は私1人だった(あとから1人来店され、焼きそば定食を注文されていた)。





この日はお腹がすいていたし(お昼は茶粥だった)、生ビールを飲むつもりだったので、まずは単品をいくつか注文した。ご店主がカウンターで焼いてくれて、テーブルに運ばれてくるシステムである。メニューには「おでん」もある。待っている間に、お店に置いてあった週刊誌をパラパラ。「孤独のグルメ」だと、メニューを見ながら松重豊があれこれつぶやくところだ。


「おすすめ」マークがついていた「豚ポンもやし」500円


「いか下足焼」500円


こちらも「おすすめ」の「ピリ辛チョリソー」400円

「チョリソー」とは、辛口のウインナーソーセージのことだそうで、これも注文。おお、ビールによく合う。メニューに「ロックワイン(フランジア)」500円とあった。メルシャンワイン「フランジア」のオンザロック、ということのようだが、「ワインは今、切らしています」とのことだったので、「ハイボール(富士山麓)」500円を注文した。


メインの「デラックス」1,000円、いろんな具材が入っている!

締めには大きなお好み焼き「デラックス」1,000円を注文。カウンターで焼き、私のテーブルの鉄板に運ばれてきた。これはとても美味しい。口コミをチェックすると、やはり「ランチサービス 焼きそば定食 500円」が人気のようで、「焼きそば」がウリなのだ。次回は「ミックス焼きそば(大)」850円を注文することにしたい。

昭和レトロな商店街の昭和レトロなお好み焼き屋さん、二代目が頑張っているうちに、ぜひお訪ねください!
※食べログは、こちら

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吉野葛がピンチ!(by 毎日新聞夕刊)

2021年06月23日 | 奈良にこだわる
これはショッキングな話だ。毎日新聞夕刊(2021.6.21付)一面トップに掲載された〈消えゆく「純」吉野の葛 原料採る「掘子」、奈良で数人に〉という記事である。あんなに大きな葛の根はなかなか採れないだろうな、と思っていたが、大半が中国産や九州産だったとは!葛根湯などの薬や、葛湯、葛きり、葛餅などの原料になる葛、やはり純県内産の吉野葛を求めたい。県内で葛を栽培する試みも始まっているそうで、これには大いに期待したい。長くなるが、以下に全文を掲載しておく(記事の載ったサイトは、こちら)。

夏の味覚・葛(くず)餅や葛切りなどに使われる奈良県吉野地方名産の葛粉「吉野の葛」が危機に直面している。山中に自生するクズの根を採取する「掘子(ほりこ)」が県内数人レベルまで減り、本来の原料である県産葛の入手が難しくなっているのだ。奈良県吉野地方周辺で精製されたことを示す地域団体商標の「吉野葛」「吉野本葛」でも、使われる原料葛は中国産や九州産が大半を占める。精製も原料も純県内産の吉野の葛は幻となってしまうのか。

「もう取引のある掘子さんは1人しかいない」。1870年の創業以来、吉野地方周辺で葛粉を作り続けてきた「井上天極堂」(同県御所市)の川本あづみさん(43)はため息をつく。同社の所在地はかつて葛村と呼ばれ、毎年村人が総出で葛根を採っていた。そんな葛粉作りの盛んな地域でも、今春は県内産の原料葛の入荷はほぼゼロになったという。



清流と寒冷さで高品質
クズはマメ科の多年草で、10メートル近くつるを伸ばす。繁殖力が強く、日本各地の山野に自生。美しい花をつけ、万葉集にも多く歌われるなど日本人にはなじみ深い植物だ。根に良質のデンプンを蓄えるため、葛根は古くから生薬として利用され、少なくとも江戸期にはデンプンとして精製された葛粉が料理や菓子にも使われるようになった。

しかし、厳冬期に山中から掘り出した根を砕き、何度も冷水にさらしてデンプンに精製する作業は非常に手間がかかる。今も各地で自家用などに細々と作られているが、吉野葛製造事業協同組合(同)によると、産業として葛粉を製造する業者は全国でも県内に4社、九州に3社あるのみ。葛粉の全国の生産量は公式な統計はないが年間1000トン程度にとどまるという。1キロ数千円はする最高級のデンプンだ。中でも吉野地方の葛粉は品質の高さなどから随一の知名度を誇る。吉野川の清流と寒冷な気候が葛粉の精製に適しており、江戸期から伝統的な製法が受け継がれてきた。組合によると、同地方を中心とした奈良県の葛粉生産量は約250トンで、全国の約4分の1を占める。

経験と体力必要
吉野地方では1980年代に本格的に輸入が始まるまで、農閑期の冬になると掘子と呼ばれる農家がこぞって山に入り、採取した自生のクズの根を原料に葛粉が生産されていた。10月から山に入り、葉が枯れて根に栄養が移る翌年2月に収穫の最盛期を迎える。井上天極堂と取引する唯一の掘子で旧葛村出身の竹川徳行さん(80)=同市櫛羅=は「道もない山中で落ち葉や風の方向を頼りに葛を探すには経験と体力が必要。蛇の群れやイノシシを避けて掘り出すのも骨が折れるが、報酬がいいのが魅力だった」と当時を振り返る。

しかし、掘子となる専業農家の減少や高齢化に加え、良質の自生クズが減っていることもあり、県内での原料葛の採取は激減。イノシシによる獣害の増加も追い打ちをかけ、組合によると、県内産の原料葛を使った葛粉の生産量は5%前後にまで減少しているという。竹川さんは勤務先を定年退職した20年前に掘子に戻ったが仲間は年々減る一方。5年もの10年ものの根となると数十キロもの重さとなるため採取の作業は1人では難しく、今春は新型コロナウイルス禍もあり自宅で過ごさざるを得なかった。「このまま伝統が消えていくのは悲しい。山歩きの方法や掘り方など、次の世代に伝えたいことはたくさんあるのに」と嘆く。

「絶やしたくない」自ら栽培
「今後掘子が増えることは想像しにくい」との見通しを語る井上天極堂の川本さんだが、「純県内産を絶やしたくない」との思いは強い。掘子が完全にいなくなった事態に備えてクズの栽培を始めた。厳冬期に山深くに入ってクズの根を掘り出すのは重労働だが、栽培ができれば負担は軽くなる。5年もの10年ものも多い天然のクズの根にはまだまだ及ばないが、製品化にこぎつけた業者も出始めた。川本さんは「栽培が成功すれば県内産の割合を10%、20%にできるはず」と期待を寄せる。【稲生陽】

◆ことば 海外原料使用の「吉野葛」も
吉野葛(よしのくず)

葛粉は本来クズの根を主原料とするが、栽培の容易なサツマイモやジャガイモから精製した安価なデンプンで代用されたり、混ぜて使われたりしてきた。現在も安価な菓子などにはイモなどのデンプンが使われることが多い。サツマイモのデンプン100%の奈良県外業者の製品が「吉野葛」として販売されたこともあり、2007年に吉野葛製造事業協同組合が「吉野地方や周辺で精製などの加工・製造が行われた葛デンプン」を地域団体商標として登録。原料が葛100%のものを「吉野本葛」、50%以上のものを「吉野葛」として振興を図っているが、原料葛の産地についてルールはない。


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とても濃厚な黒ごま担々麺!四川料理 金峰閣/昭和レトロ食堂(12)

2021年06月22日 | グルメガイド
「昭和レトロ食堂」シリーズ、今回は初めて広陵町のお店を紹介する。「四川料理 金峰閣(きんぽうかく)」(北葛城郡広陵町寺戸12-4)だ。2015年に作られたお店のHPに創業42年とあるので、今年(2021年)で48年ということになる。相当な老舗だが、店内は広くて明るくて清潔で、まるで「バーミヤン」に来たような錯覚を覚える。店員さんの応対もてきぱきとして気持ちがいい。駐車場はとても広い。HPには、
※トップ写真は「黒ごま担々麺セット」税込み1,111円。写真はすべて6月9日(水)に撮影した



金峰閣は奈良県,広陵町馬見丘陵公園(うまみきゅうりょうこうえん)"北エリア駐車場"から南へすぐの突き当たり左へ200m東へ下り1つ目信号(角にローソン)を右折200m右側に「担々麺」と「金峰閣」のカンバンが有ります。奈良で四川料理をご提供して42年の本格四川料理店です。日々安心・安全を第一にお客様に愛される中華料理をご提供、"お持ち帰り"も始めました、中華弁当、料理の盛り合わせ、オードブル、一品料理を仕立てます。



お近くにお越しの時は是非金峰閣にお寄り下さい。スタッフ一同お待ち致しております。大切な日のお料理を、ご予算に合わせてお座敷、2大小宴会場にてご堪能いただけます。2階大・小宴会場(3名~60名収容可能)またご家族会食・忘年会・新年会・ゴルフ打ち上げグループ会食・スポーツ後打ち上げ・お誕生会・法事・祝賀記念等にご利用ください、ご予算はお気軽にご相談ください。

おトクな「レディースセット」税込み1,078円
この画像は、お店のHPから拝借した

正午に近い時間帯に来たので、20分ほど並んだ(椅子に腰掛けて)。広いお店なのに、たくさんのお客さんで混雑している。昭和レトロ食堂の取材で、こんなにお客さんが多いのは初めての経験だった。料理もとても多くて戸惑った(メニューは、こちら)。いろんなものが少しずつ食べられる「レディースセット」に目が止まったが、やはり「女性限定」だったので泣く泣く諦めた。





ふと道の看板に「担々麺 四川料理 金峰閣」とあったのを思い出し、担々麺と餃子のセットにしようと思いついた。しかし担々麺は「白ごま」と「黒ごま」の2種類がある(黒ごまの方が少し値段が高い)。店員さんに違いを聞くと「黒ごまのほうが濃厚です」とのことだったので、黒ごま担々麺を注文、出てきたのが写真の料理である。


とても濃厚な黒ごまのスープ


麺にも、こんなにたくさんのごまがくっついている!

担々麺、たっぷりの黒ごまをぜいたくに使っているのだろう、濃厚な香りが立って、とても美味しい。焼きたての餃子もイケる。これは流行るはずだ。こんなお店が家の近くにあれば、しょっちゅう通っていることだろう。皆さんも、ぜひ!
※食べログは、こちら

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一年の半分雨の大台ヶ原/毎日新聞「かるたで知るなら」第11回

2021年06月21日 | かるたで知るなら(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、同会が制作した「奈良まほろばかるた」を題材に毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「かるたで知るなら」を連載している。先週(2021.6.17)掲載されたのは「深山幽谷と大眺望」、執筆されたのは同会会員で、法隆寺でのガイドも務める柏尾信尚さんだった。梅雨が明ければ、大台ヶ原登山にはもってこいの季節が到来する。今回の記事には一般的なコースも記されている。では、全文を紹介する。

〈一年の半分雨の大台ヶ原〉 
大台ヶ原は奈良・三重両県にまたがる日本百名山の一つで、吉野熊野国立公園に含まれる標高1500㍍前後の台地一帯を指しています。最高峰は県境の日出ヶ岳で1695㍍です。山頂の展望台からは西に大峰山系の八経(はっきょう)ヶ岳(1915㍍・近畿最高峰)が、東には熊野灘や広大な太平洋の大パノラマが望めます。

1961年にドライブウェイが開通するまでは一握りの登山者しか入ることのできない深山幽谷で、雨と霧のため魔の山と恐れられていました。幕末から明治にかけ、探検家・松浦武四郎などにより徐々に調査・開拓が行われ、今では避暑や紅葉を求める多くの人々で賑わう景勝地となっています。

一般的なコースは駐車場から日出ヶ岳に登り、展望台からの眺望を楽しんだ後、県境の道を南下、正木峠を越え、尾鷲辻から神武天皇の銅像が立つ牛石(うしいし)ヶ原に至ります。そこから西へ大峡谷に突き出した大蛇嵓(だいじゃぐら)の大岩壁に立ち、垂直に近い傾斜にスリルを感じつつ、中の滝(落差250㍍・日本の滝百選)の最上部を遠望し、はるか眼下に熊野川上流の東ノ川の流れを望んで駐車場に戻る。深い森と豊かな水を体感できるルートです。

ただ、30年くらい前まではほとんど目にしなかったシカが大幅に増え、食害が発生、特に正木峠付近では立ち枯れした木々の異様な光景が広がっています。一年の半分が雨といわれ、年間降水量が5000㍉を超えることがある大台ヶ原。奈良県南部の降水確率を確認してお出かけください。(奈良まほろばソムリエの会会員 柏尾信尚)

大台ヶ原ビジターセンター
(住 所)上北山村小橡(ことち)字大台ヶ原山660の1 ※開設は4月下旬〜11月下旬
(電 話)07468-3-0312
(交 通)近鉄吉野線大和上市駅からバス約1時間50分 ※運行日は要確認
(駐車場)有


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聖林寺クラウドファンディング 第2弾がスタート、ぜひ今回もご支援を!

2021年06月20日 | お知らせ
聖林寺(桜井市下)が、クラウドファンディングの第2弾をスタートさせた。ご住職・倉本明佳さんのFacebook(2021.6.18付)によると、

聖林寺 の国宝十一面観音 の収蔵庫建立の費用を集めるため、6月18日(金)から聖林寺クラウドファンディング第2弾に挑戦する運びとなりました。前回のリターン とはまた違う魅力的な特典を、今回もご用意しました。十句観音経 写経セットや特別展御朱印をご用意しております。

収蔵庫の建設には総額1.5億円もの莫大な費用を要し、未だ十分ではないのが現状です。観音様を愛する多くの方々に、是非ともこの一大プロジェクトに関わっていただきたく、お願いを申し上げる所存です。

※ご支援・詳細はこちらのURLからご覧いただけます。
支援募集期間:2021年6月18日(金)10:00〜9月16日(木)23:00/目標金額:1500万円


さらにFacebook(6/20付)には、

「国宝聖林寺十一面観音」特別展(東京国立博物館)まで2日 となりました!観音さまがご出座の間、お堂は免震装置を完備した耐震構造を強化する大改修工事をいたします。その費用の一部を「クラウドファンディング」で調達に挑戦中です。

会員登録不要の申込書によるご支援 「代理支援」もございます。100年に一度のタイミングです。どうか、この稀有な機会に、先人が繋げてくださった大切なお像を、次世代に紡ぐ ことが出来るよう、皆様のご協力をお願い申し上げます。


なお代理支援とは、インターネット操作が苦手な人たちに向けて、READYFORの会員登録なしで、お寺がお金を預かり、支援手続きを代行する、という仕組みである。

素晴らしい十一面観音さまを後世に引き継いでいくための大プロジェクトである。皆さ~ん、ぜひご支援をお願いいたします!







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