ならまちに美味しいお寿司屋さんがオープンしているとうかがい、年末(2022.12.26)にお邪魔した。年上の友人であるKさんと2人で、カウンターの一角(右奥)に陣取った。まん前でご店主(松宮はなこさん)が、ネタの下ごしらえ(仕込み)をして鮨を握ってくれるので、ここは特等席だ。妹さんとお2人で営んでおられ、この日、妹さんはバックヤードを担当されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/46/37e6536da423a091930d155638404768.jpg)
ご店主が笑顔で迎えてくれた
ここは、前日までに必ず予約が必要だ(090-8914-7875)、水曜休。夜のコースは8,000円、10,000円、12,000円の3コースがある。この日は12,000円のコースにした。寿司12~13貫に、酒肴が5品つくそうだ。
お店のHPには、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/b9/255867a14add44bec0c672f19038b328.jpg)
杉で統一された店内、いい香りがする。寿司飯は、お櫃に入っている
古民家が立ち並び、県内外からも人気のならまちは、かつては世界文化遺産でもある、元興寺の境内の一部でした。その元興寺の金堂跡地に位置するのが、当店「鮨はなこ」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/48/26c6453e1ae7370f0aacc7f3cc41758d.jpg)
まずは酒肴から。こちらは鱈(タラ)の白子ポン酢がけ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/cf/3aa4352e723b8178eb929bc2df40b457.jpg)
鯛(タイ)の酒蒸しに柚味噌
姉妹で営む当店の、こだわりの素材が織りなす、繊細かつ大胆な鮨を、いにしえの浪漫を感じながら、お楽しみいただけると幸いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/70/31726e1f7337b1d092a7b8613676d597.jpg)
奥から、鳥取のアオリイカ、赤貝、氷見の寒ブリ、セコガニ(香箱ガニ=メスのズワイガニ)
富山県氷見市の「ひみ寒ぶり」とは〈氷見魚ブランド対策協議会が判定した期間に富山湾の定置網で捕獲され、氷見漁港で競られたブリのこと。ブリが獲れはじめてから、ブリの大きさや数量、形などを、判定委員会がみて、本格的な氷見のブリシーズンが迎えたことを判断したうえで、「ひみ寒ぶり」宣言を行います。ひみ寒ぶり宣言後は、1尾に1枚、氷見漁港で競られたことを証明する販売証明書を発行し、統一の青箱に入れて出荷します〉というものだ(
きときとひみどっとこむ)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/19/b51de8080ad19f4475022c1fac901ebf.jpg)
甘鯛(グジ)の昆布締め
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/fb/a257aa09513d2f5b7ea96d441f853635.jpg)
本マグロ中トロのヅケに、辛子がトッピングされていた
店主 松宮はなこ 日本の寿司店にて修行を重ねた後、シンガポールの寿司店へ勤務。その後、オーストラリアの寿司店勤務を経て、ミシュラン掲載の寿司店で花板を任される。令和四年八月、ならまちにて「鮨はなこ」開店。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/56/f9133394c5de7a5ea1c829a647b24c1f.jpg)
にぎり寿司を海苔で巻いてある
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/32/8b92ffaf9a365ad2ffd8b8de9e34d773.jpg)
奈良の美味しい地酒が揃っている
ならまち はなこ Naramachi Hanako 要予約(前日予約)
●ランチ 11時半〜14時 コース 4,500円
●ディナー 17時〜 コース 8,000円、10,000円、12,000円 【定休日】水曜日
【店舗住所】奈良市西新屋町14-2「奈良町資料館」隣り【電話番号】090-8914-7875
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/4b/3a65805029e157ab47519409159441c4.jpg)
セコガニの飯蒸(いいむ)し
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/5c/de52dd314a975c594a9db282cf5fbc32.jpg)
サヨリ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/a3/11aec53afe0133a4274fe347449f8767.jpg)
牡丹海老(ボタンエビ)
Wikipedia「ボタンエビ」には〈海老の中でも漁獲量が少なく、とても高価なので、料亭や高級寿司店以外であまり見かけられない。刺身や寿司で食べられている。さらに、しゃぶしゃぶや味噌汁、塩焼き、天ぷらやフライにもなり、殻まで食されることがある。漁期と同じ秋から春が旬。生の身は弾力があるがとろけるようで甘い〉とあり、稀少な高級エビなのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/ac/854b9141c6f925445bf3b84497428510.jpg)
具は白子だった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/e1/cdf1ddd805763d0f2eda9769be6a48ec.jpg)
金目鯛(キンメダイ)のあぶり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/d7/1d39bddb51f2c01d97987906f1c91183.jpg)
車海老(クルマエビ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/84/476f19377f514e013ece578929a9bbd6.jpg)
青森・大間のマグロ大トロのあぶり
大間町の公式HP「大間のマグロについて」によると、〈大間のマグロは「クロマグロ」。別名「ホンマグロ」とも言われ、マグロの中では最も大型の種類です。最大で3mを超えるものもあり、大間で水揚げされた最も大きなマグロは440kgで、大間崎にあるマグロ一本釣りモニュメントのモデルとなっています。また価格も高く、平成25年の築地市場の初セリでは、222kgのマグロに1億5,540万円の史上最高値がつきました。まさに黒いダイヤです〉とある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/bf/d0662653c8bdcdea20f4eba68dd8ff5e.jpg)
煮穴子もいい味加減に仕上がっている
うーん、うまい!ネタは十分に吟味され、新鮮でとても美味しい。仕上げはこんな一品だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/58/b4e88a3c3b0ec4aaa99612805350e470.jpg)
トロとたくあんが海苔で巻いて出てきた。汁はアオサの味噌汁だ、いいダシが出ている
最初から最後の一品まで、緩むことなくピーンと張りつめた空気の中で、達人ワザの鮨が次々と繰り出される。『ミシュランガイド奈良2022特別版』に掲載されている県内のお寿司屋さんは6軒。うち2軒は既訪問だが、「ならまち鮨はなこ」はこれらに比べて全く遜色ないレベルである。
これは良い店ができたものだ。松宮はなこさん、美味しいお鮨をありがとうございました。皆さんも、ぜひお訪ねください!
食べログは、
こちら