朝おきて歯を磨くという習慣がまだ身についていない。歯を磨くなら毎食後5分以内に、というようなことが言われる。それは確かに一番合理的だろうけれど、じゃぁ間食を食べても磨かなくてはいけないだろう、と思ったりしたら始めからもう先ず実行不可能とあきらめてしまう。起きてからすぐ磨くのも、睡眠中に口の中で繁殖したであろう雑菌を除くためにも歯茎を引き締めるためにもいいとか言われる。歯磨き粉は使用してもあまり意味をなさないとか、磨き方がどうとか、時間がどうとか、歯周病だプラークだと色々見聞きするけれど、時代の推移で世の中の歯の健康認識は変化もするしで、結局私は磨きたいときに歯磨き粉もつけずに車を運転しながら歯ブラシを口にくわえたりしている。
その結果、歯はそうとう悪い。先日珍しく風邪をひいてから歯が痛かった。風邪が歯茎に出るという感じで、腫れて痛いことはたまにあったが、風邪が治れば歯痛も治っていたのだが、今回は銀歯もかたかたしている感触だった。歯がぐらぐらして抜けるかも知れないと思った。かなり前に治した銀歯だったので、被せた冠が外れるのだろうと思われた。ぐらぐらがひどくなった時点で、銀歯を引っぱってみたら呆気なく根元から抜けてしまった。のに、脚が3本あるれっきとした臼歯だった。しかも奥にはセラミックの義歯をくっつけ、手前にはもう一つ銀歯の冠をくっつけている3本分の歯。
何だかかなりがっくり来た。ここにきて初めて母なるもののありがたさを感じるわけなのである。歯だけれど母とするのは、昔聞いた話に、歯の丈夫さは母親が身ごもっている時のカルシウムの摂取量の多寡による、などというのがあったからだ。今から考えると、『そぎゃんこつはなかでっしょうもん』と思う。しかし体質ということからすれば、母なる人父なる人の遺伝であることは間違いない。
唾液腺がきちんと機能していて、唾液の多い人は虫歯になりにくいという話もあれば、食べ物の嗜好もあるだろうし、生活習慣にきちんとした決まりを持つかどうかもあるだろうし、歯並びによって左右されるだろうし、などとまたまた考え始めたらきりがなく、そして私は思うだけで殆んど何もしない結果になるのだ。それなのに、そうとう悪いとは言え、何とかここまで保ってこられたのは親のお蔭だ。いやそんなことはないか・・ほとんど成り行きまかせの偶然である。
かなり前に仕事を一緒にしていた人でひどい歯のありさま例を知っているので、つい比較してまだましだなと考えてしまう。その人は歯医者に行ったことがないようなことを言っていて、50歳直前なのにもう全部で歯は4~5本位しかなかった。前歯は上下とも無くて、犬歯のあたりが残っていただけ。甘党だとも言っていたが、彼は虫歯になってどうにも痛むと、自分で歯を抜いてきたのだ。聞くも野蛮な荒療治。氷で歯茎を十分冷やして感覚を麻痺させペンチで抜いてきたという。堅いものが噛めないので、うどんばかり食べていた。つい最近まで風のうわさになんとか元気に働いているとは聞いていたが、ここ数年は存在を消してしまったようだ。
その結果、歯はそうとう悪い。先日珍しく風邪をひいてから歯が痛かった。風邪が歯茎に出るという感じで、腫れて痛いことはたまにあったが、風邪が治れば歯痛も治っていたのだが、今回は銀歯もかたかたしている感触だった。歯がぐらぐらして抜けるかも知れないと思った。かなり前に治した銀歯だったので、被せた冠が外れるのだろうと思われた。ぐらぐらがひどくなった時点で、銀歯を引っぱってみたら呆気なく根元から抜けてしまった。のに、脚が3本あるれっきとした臼歯だった。しかも奥にはセラミックの義歯をくっつけ、手前にはもう一つ銀歯の冠をくっつけている3本分の歯。
何だかかなりがっくり来た。ここにきて初めて母なるもののありがたさを感じるわけなのである。歯だけれど母とするのは、昔聞いた話に、歯の丈夫さは母親が身ごもっている時のカルシウムの摂取量の多寡による、などというのがあったからだ。今から考えると、『そぎゃんこつはなかでっしょうもん』と思う。しかし体質ということからすれば、母なる人父なる人の遺伝であることは間違いない。
唾液腺がきちんと機能していて、唾液の多い人は虫歯になりにくいという話もあれば、食べ物の嗜好もあるだろうし、生活習慣にきちんとした決まりを持つかどうかもあるだろうし、歯並びによって左右されるだろうし、などとまたまた考え始めたらきりがなく、そして私は思うだけで殆んど何もしない結果になるのだ。それなのに、そうとう悪いとは言え、何とかここまで保ってこられたのは親のお蔭だ。いやそんなことはないか・・ほとんど成り行きまかせの偶然である。
かなり前に仕事を一緒にしていた人でひどい歯のありさま例を知っているので、つい比較してまだましだなと考えてしまう。その人は歯医者に行ったことがないようなことを言っていて、50歳直前なのにもう全部で歯は4~5本位しかなかった。前歯は上下とも無くて、犬歯のあたりが残っていただけ。甘党だとも言っていたが、彼は虫歯になってどうにも痛むと、自分で歯を抜いてきたのだ。聞くも野蛮な荒療治。氷で歯茎を十分冷やして感覚を麻痺させペンチで抜いてきたという。堅いものが噛めないので、うどんばかり食べていた。つい最近まで風のうわさになんとか元気に働いているとは聞いていたが、ここ数年は存在を消してしまったようだ。