鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

天ヶ瀬ダム‐4

2009年09月10日 21時14分14秒 | 随筆或いはエッセイ
天ヶ瀬ダムに行ってからかなり日にちが過ぎてしまった。これを終わらせなければ次に進めない。思い出しながら〆を書いてみよう。

トカゲをいじめて後味悪く歩いていると、小さな集落が見えてきた。日の出は遅く日の入りは早いだろうから、どれだけ損をしているんだろうなどと心配してしまうほど東西に狭い谷。

そこの中央にはデンと老健施設。今年7月の集中豪雨では防府市の老人ホームに土石流が流れ込んで死者をだす被害があった。京都は天災の少ないところだけれど、関係者の中には、『よもや』から『もしも』に切り替わって悩む人が多いだろう。谷の中を流れているのは志津川だ。

山を下る途中でメジロとヤマガラの混群が移動していった。他には、たまに山で見るけれど中々双眼鏡で捉えることができなくて何という名の鳥かわからないでいるヤツが一羽。シロハラ位の大きさだけれど、この時期にはいない筈だし、もしかしたらイソヒヨドリかとも思うが判からない。

そんなこんなで1時間余りして、車を置いたダム下の右岸橋詰にもどった。赤レンガ造りの発電所施設下には優雅な仕事リタイア・バードウォッチャー達が小さな組立てイスに腰掛けて歓談中。

これでダム周辺をひとまわりしてきた。ダムというのは膨大なエネルギーをせき止め、不自然で途方もない落差を造っている。だからどうしたと言うこともない。どのような比喩に使おうというのでもないけれど、何だか溜め息が出てしまうんである。

コメント (6)
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