鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

歯のこと (9)春風

2009年10月07日 18時29分56秒 | 健康ネタ
一昨日(10/5)ようやく義歯が入った。神経を抜いた後の3つの空洞から膿が出なくなるまで、かなりの日数を要した。それから土台を作ってはめて、今度が最終工程の義歯というわけ。

夕方の予約だったのだが、この日はひさびさに運動して汗をかいた。診察台を汗臭くしたらまずいだろうし、医師に不快感を与えて手元を狂わせてもいけないだろうとシャワーを浴びて身奇麗にして行った。

私の歯科医院は医師がどうも一人らしい。でも診察室は3つあって患者を3人寝かせて、あっちを診たりこっちを診たりするのだ。寝かされたままでの待ち時間が間歇的に何回かある。

眠くなる。ストンと眠り込んでは一瞬の夢を何回か見た。治療中にさえ眠ってしまいそうになる。義歯も入って、はみ出したセメントを取ってくれるのは助手のおねえさん。医師は横から治療するが、おねえさんは頭のてっぺんの方から作業をする。目をつむってされるがままになっていると、何だかほのかに温かい風が目のあたり額のあたりに当たるんである。

薄目を開けて様子をさぐると、おねえさんの鼻が見える。マスクはしているけれど鼻を覆わないでいる。忘れているのか?それとも仕事に集中するあまりヨダレを垂らしてはいけないから口だけを覆いたかったのか?

静かに規則正しい温風は悪くない。ヒトに頭を抱かれるようにしてすべてを委ね、大口をあけ目をつむっている。秋のさなか、これからやってくる冬を飛び越えて春風を受けている私。

コメント (4)
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