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1週間の留守で生家の様子がどう変わってしまうか、一番気になっていたのが沢の上の貯水池から引き込んだ水が池に流れ込み続けているかどうか。
流れ落ちてはいたけれど、水量は少なくなっていて、あるべき深さの半分しかなくなり、アオミドロ(青綿)が一面に広がっていた。
アオミドロは広辞苑を引くと水綿とあり、確かにそのようで、色は別として、綿を布団の大きさに纏めておくために使う真綿のようだ。
すぐに真綿状アオミドロを掬い上げ、メダカの生存を確認し、貯水地の確認に沢を上がった。
途中でニラ(韮)の花に似たのが咲いていて、撮って調べたら、イワミツバ(岩三葉)とでた。
初めて認識した植物で、北海道では蔓延ると大変と要注意外来種になっているらしいけれど、蔓延って欲しいくらいだ。
沢を流れる水の落ち葉を取り除いたらカワニナ(川蜷)がいた。
石を裏返してみたら、案の定サワガニ(沢蟹)もいた。
ホタル(蛍)は2年ほど前に窓から飛んでいるのを1匹見て以来、見ていない。
その時季に沢にきたら観られるのかも知れない。
蛍と聞いたり読んだりすると、村上春樹氏のベストセラー長編の中の一節を必ず思い出します。
蛍のエピソードは習作として書かれた短編もあり...
主人公が学生寮で同室で暮らす、内気で吃音で几帳面な友人から、唐突にガラス瓶に入れた蛍をもらう。
「女の子にあげたら喜ぶよ」と...添えられた言葉が友人には不似合いで...
その友人は、夏休み中に帰省したまま寮には戻らず...
というような流れだったと記憶しています。
今だと「吃音の友人」という設定は、何らかの問題ありとなるのかもしれませんね。
岩三葉の白い花、愛らしく美しいですね
蔓延って欲しいくらいだ、というお気持ち分かるような...
>蛍... への返信
スーパームーンは観られたでしょうか!?
「観られた」とすると、可能性だったのか敬語だったのか曖昧になりますね。
曖昧なりに二つを兼ねたお尋ねです。
こちらは、3人もの親しかった、親しみを感じていた3人の死を知ることになった日となり、夕食後の片付けも戸締りもしないままベッドに入り、先ほど起きて月を観ました。
雲越しの朧月夜でした。
村上春樹の短編の紹介をありがとうございます。
読んでみたいと強く思いました。
岩三葉はおそらく宿根草なので、屋敷内に取り込もうかと思い始めました。
普通の三葉はいつでも採れる適度な散らばり方で、すでに生えています。
川蜷を見て蛍を思い出すなんて、本当は残酷なことでもありますが、適所生存を思ったのでした。