ネットで少し調べてみると、たくさんで飼うものではないらしい。そこで5匹中の2匹はサワガニを飼っているプラケースに入れた。このケースは50センチ×30センチの整理箱。握りこぶし大前後の石をごろごろと入れてあり、それがひたひた程度の水量。生息環境も姿も違えど市販の餌は共通だし、同じカニ同士、共存してみるべしと思ったのだ。
3匹の方には同じ場所に棲んでたよしみもあるだろうからウグイも一緒にした。こちらは水を浅くするわけにはいかないので、ザリー(これからはアメリカザリガニをこう呼んでみる)が脱走しない程度に深くする。水を深くするならブクブクをすべしと書いてあるので、それなら水面に上れたらいいのだろうと建築材のパネルを湾曲させて入れてやる。爪が引っ掛かりやすいように引っかき傷もつけてやった。
隠れ処も二つ入れてやる。水草は川で取ってきたのが他の水槽で大繁殖したので、たっぷり入れた。浮き草が捨てても捨てても異常繁殖しているので、これもついでに入れた。これで一応飼う格好がついた。子どもの頃は何かを獲ってきても、飼い方に智恵が回らなくて、たいてい直ぐに死なせてしまったものだが、ようやく少し智恵もついてきて生き永らえさせることができるようになってきたのが嬉しい。 (つづく)