鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

無謬性どころか古典的調書作成手法の破綻(その8)

2010年10月10日 15時16分21秒 | 個人的主張など
小沢一郎氏への検察審議決

すぐに思ったのは、西部劇映画の吊るし、映画「12人の怒れる男」、紅衛兵による自己批判文を首に掛けられての引き回し、ポルポト政権時代の子供を使った密告と粛清だ。たとえ限りなくグレーの部分や真っ黒な所があったにしても、細心の神経を使って政治生命を維持してきた人間が裁判で有罪になるような隙をみせる筈がない。あの検察が圧力でも政治的配慮でもなく、公判を維持できないとした判断をひっくり返して有罪判決が出されるようなことがあったら、それこそ日本は闇だ。それでも誰がどのように誘導されたか起訴議決をしたのだという。人の命に絡んだ事件でもなく、金額は大きいけれど何がそんなに悪いのかはっきりとしない事件だ。はじめから結論ありきの思い込みと決め付けによる判断だとしか思えない。判断材料は、スキキライでしかないような気がする。検察への不信もあるとしたら、検察にもっと強権を持たせて暴走させることを助長しかねない愚を犯しているように感じる。

尖閣諸島のこと

きょうのある討論番組で自民党代議士が『外交というのは結局、軍事力をバックにするもので、日本は日米同盟を持ち出すしかない』というようなことを言っていた。野党になったから本音を言いたい放題といったところなのだろう。よくもそれで政治家などと言えるものだ。まだ軍事力で今の世に屹立する夢を描いているのだろう。領土国境問題はいつでもどこでもエゴ丸出しの子供じみたケンカだ。おまえのかあちゃんで~べ~そと言ったり、ちょっとこずいたり、関係ないことを持ち出したり、仕返ししたりだ。今回の件で誰が得をしたのだろう。貧富の格差が広がるなどの急激な経済発展による不満を外に向けるガス抜きが少しだけできたかも知れない中国政治か。あるいはアジアの国同士が変に仲良くされたら困るアメリカの軍産複合体か。それとも軍事を基本にしてしか世界を見られない日本の軍事愛好家の一団(与野党にも評論家にも放送局や新聞社にもゴマンといる軍事オタク)か。損をしたのは小学生を動員したりして反日行動のマスゲームをした中国共産党指導部か。

ノーベル平和賞のこともついでに

あの佐藤栄作氏に平和賞を贈ったことを大きな間違いだったと反省をしたという、ノルウェーのノーベル賞委員会が昨年のオバマ大統領への決定との兼ね合いも含んでの政治的判断をしたようだ。なかなかにオツなことをするものだと思う。過去の過ちを払拭してあまりある快挙かもしれない。世界で中国人の占める割合が何割だったか圧倒的多数のはずだ。ようやく世界二位の経済大国になった中国で初のノーベル賞受賞者だという。先日ある番組で在日韓国人の大学教授がこれから韓国はばんばんノーベル賞受賞者が出ると言っていたが、文化や科学の充実度をはかるスケールとしてノーベル賞が認識されているようだ。中国共産党が大人の態度を示して人権活動家の劉氏を釈放したら世界の目は変るだろうに又してもヘタを打ってるなと思う。第二、第三の天安門事件が起きないようにガス抜き操作ばかりしていたら今のインターネットの世界でどうなってしまうのだろう・・・中国よ。

FD改ざん前田検事の上司たち

【調書まだゼロ 可視化を要求】【前田検事が『データ書き換えは意図的だった』とした報告を『誤って書き換えた』とさせたのは最高検のストーリーだ】と10月10日朝日新聞。何と盗人たけだけしいと感じるが、調書はまだゼロだそうだから、被疑者としての正しい姿と言おうか、ブレのない態度を示しているようだ。前田検事が本当に本当のことをしゃべっているとすれば、やはり彼の時限爆弾は検察に向けてのものだったようだ。【取調べの全過程を録音・録画するよう・・・】可視化も弁護士が要求しているという。被疑者としての権利と態度はこうあるべきだと、二人の検事が示しているのだろう。接見禁止申請も地裁が認めなかったそうだ。異例なことだそうで、検事とて今までの被疑者の辛さを知ったらいいだろうと思う反面、地裁も検察の思うがままにはならないという独立性をやっと主張しはじめたのはいいことだ。皮肉なことに検事が被疑者になって始めて被疑者の基本的人権が斟酌されているのかも知れない。

あ・うんの呼吸ばかりであいまいな社会

小沢一郎氏のお金の問題は、うんとかあーとか言ったとか言わなかったとかの世界だ。言葉を交さなくても、よきにはからったみたいな感じを裁判所で裁けるはずがない。尖閣諸島のことでも、政府が介入を一切していないなどということがあろうか。政府がすべてにおいて介入する事件ではないか。挑発したのは誰の指示か。結局だれの手のひらの上で遊ばされたのか。すべては、わかってるね!良いようにという呼吸で事がおこり、誰にも責任がない仕組みだ、たぶん。ノーベル平和賞を昨年受賞したオバマ大統領は劉氏の釈放を要求し、【すべての男女、子供の基本的人権が尊重されなければならない】と強調したそうだ。その中国に大量の国債を買ってもらっているアメリカの大統領はどういう視線で何を想いながらこんなメッセージを投げかけているのか・・・あ・うんの辛さを感じたりしてるのかも知れない。検察の逮捕されている三人も、はっきり具体的に打ち合わせなくても、すべてがあ・うんの呼吸でやってきたのだろう。前田検事があ・うんから降りて、上司二人の裁判にも証人として暴露というのか、爆弾発言の新事実まで洗いざらい言ったらいいなぁと切に想う。

コメント (3)
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