カメリアはもう全く食餌をしなくなった。一年近く飼っている内に、教えてもらったりネットで調べたりして、カメの生理もすこし理解した。飼い始めたころは何と無知であったことか。無知というのは恥ずかしいものだなと今更ながら思ったり、でも聞かぬは一生の恥でもあることだし、何はともあれ知らないことは恥ずかしがらずに聞くしかないなと思ったり・・・。
そう、食餌をしなくなったけれどあわてなくてもいいのだと判った。亀は絶食して消化器の中を空にしてから冬眠するのだとか。昨年に川から連れてきた当初は餌をどうしたら喰わせられるのかだけを心配していたけれど、玄関内の水槽で半冬眠のような感じで冬を過ごし、春もやりすごして、かなり暖かくなってからいきなり食餌をし始めたのだった。
玄関の外に置いたトロ舟の中の水も冷たくなってきて、何だか可哀想な気がして夜は必ず玄関の中に放しているし、天気の良くない日は昼もそのままにしている。靴の上がお気に入りだがタイルの上で所かまわず手足をしどけなく伸ばしてじっとしていることも多いので、それならと小屋を作ってみた。始めに二度ほど入れてやったが、もう好きにさせている。画像は自分で入った時のもので、近頃はけっこう入っている時間も長くなった。
水は植木鉢皿の中に入れておく。ときどき腰湯の感じで入ってじっとしているのは水からの皮膚呼吸も必要だからか? トロ舟に入れてやると、食餌もしないのに必ずウンコをする。最近は水に溶けない固いヤツを一個する。水に入ると便意をもよおすのだろうか、すっかり出し切ってしまうのももうすぐだろう。トロ舟内では、やはり水温が冷たいからか石の上で甲羅干しをよくするようになった。
ネットによればカメの冬眠は危険なので、できればヒーターを使って冬眠させない方がよいそうだ。私にはそういうことはできない。なぜできないかと言われれば、成り行きで何となく飼うことになったカメにそこまではできないと私の何かが囁くのである。
カメは氷点下になったら死んでしまうそうだから、玄関内の水槽に入れて冬眠させるしかない。飼い始めた頃の水槽は、メダカとサワガニを入れてしまっているので、新たにカメリア冬眠用の水槽を作らなければならない。材料は揃っているので、今度は細長くて大き目の水槽で間仕切りがあるのを作り、半分は水と亀島あとの半分は水に落ち葉をヒタヒタに入れて冬眠環境を作ろうと思う。
(カメリアが来てから330日目)