鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

基準(スケール)変更のこと

2011年03月15日 10時12分51秒 | 随筆或いはエッセイ
今回の大地震大津波の被害情報をひたすら視ている。こちら京都でも少し揺れたらしいのだが、車を運転していて全く気付かないでしまった。テレビ新聞インターネットで状況を知るにつれ自分のなかで物事の基準(スケール)が否応なしに変更されていくようだ。

首を知らず知らず小刻みに振ったり、ゆっくり振ったりしている自分に気づく。頭が混乱しているので首を振りつつ受け入れていくしかないのかも知れない。地震と津波が頭から離れなくて、何をしていてもふとしたはずみにそれらのシーンを重ねてしまうから、あらゆる感覚が今までと違ったものになっている。

直接であれ間接であれ、経験に基づいて基準というものは造られるわけだから、今回の地震津波は世界的レベルで基準変更をもたらすだろう。福島原発では世界が注目するなか、人類が未経験の新しい事態が進行中だ。

太平洋戦争で敗戦直前の3月10日は空前の大被害をこうむった東京大空襲だった。そして66年と1日後の3月11日東北関東大震災もまた多くの人々に価値観の大変換を強いる。今まさに誰もが規、則、法(のり)を超えてしまう経験をしているところなのだろう。

コメント (3)
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