アオサギを写真に撮るのは難しい。人の視線やレンズにすぐ気づき、飛び立ってしまうからだ。ところがこのアオサギは違った。くちばしの先に何かくっ付いていて、それを外すことに熱中していたから。
双眼鏡で観たら、真っ白くてガムのようでもあり何かのはらわたのようでもあるモノがくちばしの先から2センチ位の上部に張り付いていた。先っぽを水に浸けては振っているけれど払い落とせない。石にくちばしをこすり付けても取れない。くちばしを半開きにして舌をペロペロ出すのだが取れない。
アオサギの舌がくちばしの先と同じ位まで伸びるのを初めて知った。舌はくちばしの上に巻き付ける程には長くなくて、しなやかでもないようだ。あれだけ首が長いのだから、首を半ひねり程して上のくちばしを石にこすり付けたら取れるだろうに、それをしない。知恵が回らないのか、そもそもそこまで首は回らないのか。
双眼鏡でしばらく観察していたら、ふとした拍子に白い物は外れ、それを小魚を捕ったときみたいに呑み込んでしまった。やっかいなモノだったが食い物だったのだろう。やれやれという状態になったところをカメラに替えて撮ったのがこの画像。
画像を見て思うのだけれど、鳥類の膝は人間とは反対側に曲がるということ。でもそうではなくて、膝に見える部分はくるぶしなのかな・・・? と、ここで鳥の骨格を検索してみた。
そうか、足の付け根みたいに見えるのが膝で、付け根は身体の中の場合が多いのか??・・。ペンギンの足はほとんど身体の中に収納されているのだとコメントで教えてもらったのが、ついこの前だった。アオサギの逆向き膝小僧のように見えるのは踵(かかと)であったか!! 何故かちょっとした発見をしたような小さな喜びを感じて今日は過ぎてゆく。