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弔旗が掲げられているのを初めて見た。竿先の玉を黒布で被い、黒い帯を付けてある。旗は少し下げておくのが決まりのようだが、画像のものは下げてあるのかどうか不分明だ。場所は私の住む学区の小学校の正門。他の小学校や学区の中学校高校の前を確認した訳ではないので、どこかから通達があったのか校長の判断なのか職員会議の結果なのか知らないし推測もできないけれど、やりすごすこともできなくてiphoneに撮りこんでみた。
3.11の当日、校門に掲げた弔旗の意味と役割がどういうものであるか、どういう日であり、どのようなことが起きているのかを教師は生徒に伝えただろうか。教え方の難しい問題として悩んでいるのだろうか。ここで電子辞書の広辞苑と明鏡国語辞典の解釈を写してみよう。
*弔旗〈広辞苑〉⇒ 国家・君主などの凶礼の場合に掲げる国旗。竿球を黒布で包み、旗竿の頭と旗との間に細長い黒布を付け、旗は竿球から少し離す。また、単に半旗にする場合もいう。
*弔旗〈明鏡国語辞典〉⇒ 弔意を表すために掲げる旗。黒布をつけたり、半旗にしたりする。
広辞苑の場合は明確に国旗とうたっている。東日本大震災を国家の凶事として、毎年この日に凶礼を行うという意味合いだろう。この小学校の校長教頭の意思一致があったのかも知れないと考えた。
明鏡国語辞典の解釈からいけば、大企業などは社旗を弔旗にして掲げたところもあるかも知れないし、安全第一の緑色の十字旗を半旗にしたところもあったかも知れない。
ここで日章旗や君が代や天皇制までをも引き合いに出して語る気にはなれない。論点がどんどんずれていってしまうだろうから・・・。サッカーのJリーグ立ち上げから国際試合が多くおこなわれるようになって、日の丸は暗い部分が薄れた雰囲気だ。日の丸がスポーツや国際競技で振られるのはいいけれど、逆踏み絵として利用するヤカラがはびこらないことを望むばかりだ。