レターパックが送られてきて、入れることのできる限界と思われる厚みに驚き、品名は辞書(リチウム電池なし)にとまどった。
私は電子辞書を持っていて毎日愛用しているけれど、確認もせずに『こんな便利なものがあるんだよ』と送ってくれたのだろうか、と考えた。
リチウム電池は発火や破裂する事故がまれにあるので、辞書という中身表示から(リチウム・・)を書かされたのだろう。
不審に思いながら開けてみると、電子辞書ではなくて、本の字引で『逆引き広辞苑』(日本語をさかさまに並べるとことばの不思議が見えてくる)というものだった。
意味深なプレゼントじゃないか、そうして添えられていたのが画像のドリップ式高級コーヒー4種5回分。
送り主は、私に渡すようにと『逆引き広辞苑』をある人から受け取り、私に手渡す機会もなさそうなのでコーヒーを添えて送ってくれたのだった。
辞書を贈ってくれたのは、勉強が好きで学力優秀な大変人なので、私としては何だかよく解らず、かといって直ぐにお礼を言うためのコンタクトもためらっているところ。
膨大な蔵書を処分しようと思っているので何か欲しい本があればあげるよというようなことを話してくれたのが、彼からの今の所の最後の会話。
流れるような対話とかメール交換とか付き合いそのものに持続性のない不定期断続的付き合いだ。
とりあえず私は送り主の優しい心遣いに感謝しながらドリップコーヒーを飲み、それから彼女にお礼の手紙を書くべし。
書くといっても電子辞書を引きつつ書くのではなくて、パソコンで入力したUSBをコンビニのコピー機で印刷して、手書きは双方の住所と名前だけ。
送り主は、本人もご主人も携帯電話を持たない原始生活をしている人なのだ。
ただいま、もしかしたら送り主の大変人とはLINEで繋がっていたかと調べたら、彼とはやり取りをしていた。
本の整理中に『逆引き広辞苑』が見つかったけれど、だれか欲しい人いるかなぁということで、私がもらうことにしたのだった。
全く忘れていたとは我ながら呆れるが、さっそく大変人にお礼のLINEトークを入れるべしだ。
こっちが送っても、相手は読んでいない。
いちいち、教えています。
15年以上も遅れている?が、始めるのに遅いことはない。
それでもやろうとするのは良いですね。
やる気のスイッチさえ入ればね・・。
カタカナ語が多すぎるのだけは閉口です。
とか言いつつ、いつの間にか自分も平気で使っていたりして、我ながら変わり身が早いと思ったり・・。