初めに予算はどれくらいというような前提を示さずに、一応全般に渡って説明を聞き、いよいよ値段の話になる。
耳にはめ込むタイプはコンパクトなので、それぞれの大きさに合わせたボタン電池が電源となる。
片耳にだけサンプルを装着させてもらったら、少し違和感があり、しゃらしゃらという音を拾いすぎるような気がした。
イヤホンを着けるのは、私の場合、耳栓式のものはすぐに抜けてしまうので、耳の穴が小さいか変なのではないかと言ってみた。
そうしたら、小さい漏斗のようなもので両耳を観てくれて、『ちょっと小さめですが変ということはないですよ』とのこと。
耳の穴は後ろ向きで、それは一般的にそうなのですが、それに加えて、少し上向きですねというようなことだった。
言われてみれば、耳に入った水が何かのはずみに流れでてくるのをよく感じるので、そうなのかと腑に落ちた。
店主に耳の穴を観てもらうこともあろうかと、前夜の入浴後に綿棒でぐりぐりしておいたのは思惑通りの正解だった。
そうしてようやくいろいろの補聴器を試着させてもらうことになった。
私の田舎の友人は耳に蓋がしてあるようなタイプの補聴器なのでかなり大きいのに落としてしまったことがあると聞いた。
それでもすぐに車を降りる時に落としたようで、駐車場の乗降位置で見つけたのでたすかったと言っていた。
20万円ほどの高額のものを紛失したならかなりショックだろうと思うので、このタイプは選びにくい。
ボタン電池でせいぜい数十時間しか保たないというのも何だかなぁと思う。
となれば、耳掛け式の充電式ということになるのだけれど、最安で片耳20万円の両耳なら35万円、嗚呼。
部分的に聴き取れないだけなのに、聞き返すと、聴こえないんだという認識で、話の始めから大声で話してくれる人がいます。
耳元ならヒソヒソ声でも聴こえるんですよ、たぶん。
補聴器をすると、紙の擦れる音や車の音やいろんな雑音を拾います。
その中、こんなにうるさいのかとうんざりしますよ。
聴こえていないふりは、年寄りの「世渡り術」ではないか?
聞かない事・聞こえないことは、生活の知恵かも知りませんね?