エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

大野哲司画集 懐かしい川俣

2007-06-01 | 文芸
           【「川沿いの町」1975年】

 先日、従兄弟から大野哲司画集をいただいた。
二科会で活躍する川俣在住の画家で、その存在を初めて知った。
今春、福島で個展を開いた時に、従兄弟が招待され、その際に求めた画集だった。
従兄弟は大野画家と川俣の小学校の同級生だったようだ。

 半抽象的な色彩鮮やかな絵が多い。外国の風景画多いが、中に磐梯山や川俣の風景画いくつかあった。川俣の蔵の風景は懐かしいものだった。
「川俣風景」(1973年)が2作品。「みぞれ降る日」(1974年)。「川沿いの町」(1975年)が納められていた。
 思えば東京の会社勤めを辞め、初めて川俣へ移り住んだのが1972年だった。
それから6年間、白壁の蔵が建ち並ぶ広瀬川沿いの一角に住んでいた。これらの作品はそのころ描かれたものだ。懐かしい思い出深い景色を鑑賞できた。
 絵の中の、川沿いの道を歩く姿は私であったかも知れない。


【「日本橋」2006年】