【良寛像と詩碑 向こうに圓蔵寺 :月見ヶ丘から 2009.3.19】
短大図書館に会津史学会の機関誌『歴史春秋』を見に行った。前に来館したとき、その新刊(第70号)に「良寛和尚と柳津」という記事を見つけていた。
小川茂正氏の研究発表 《良寛和尚像と詩碑》で -2編の長詩を考える- と副題が付けられていた。良寛和尚が約190年も前の秋に、柳津を訪れ残した長詩について、柳津詣でがいつであったか、またその目的は何であったかを興味深く考察しておられた。そこには良寛の残した長詩と解説が述べられ、あらためて往時の美しい柳津の景観や良寛の感懐に触れることができた。
また、月見ヶ丘にある良寛禅師詩碑建立を機に、柳津町良寛会が発足し、交流研修を重ねておられることを知った。
いままで、この機関誌『歴史春秋』を見る機会はなかった。たまたま目にとまってみた機関誌だが、会津の歴史についての多方面にわたる内容だった。私自身、幕末、戊辰戦争の頃の時の流れや徳一の頃の恵日寺仏都会津などに関心を寄せてはいたが、これを機会に、もっと深く郷土の歴史を学びたいと思った。
(参)以前に拙ブログで、良寛ゆかりの地を訪ねた感懐を『良寛を歩く(その1)~(その7)』にまとめた。(2006.5月~6月)
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「柳津讃美! 良寛漢詩碑に思う」 【「良寛を歩く(その6)」(2006-06-16)】
柳津・つきみが丘にブロンズの良寛像と漢詩の碑がある。
よく温泉に入りに行くが、その都度像をながめていた。
最近この漢詩碑の内容を調べてみた。これは、良寛が「秋夜宿香聚閣」と題した、実に五言34句の長い漢詩で、荘厳な寺院と周りの景色を賛美している。この真筆の遺墨は出雲崎の良寛記念館にある。
良寛は全国を殆ど行脚して回っていたというが、よほど柳津円蔵寺での眺めが良かったのだろう。 香聚閣(の円蔵寺)に泊まり、過ごした様子が細かく書かれ、特に麗しい周囲の自然風景に感動している。よほど気に入ったと思われる。
良寛が訪れたのは秋と言われるが、詩の感動は春から夏の今の時期のような感じがする。いま、その漢詩に書かれた良寛の感懐を共有したいと思い、円蔵寺に参拝した。
この詩で、良寛は立ち去りがたい思いを
「人間有虧盈 再来定何年 欲去且彷徨 卓錫思茫然 」と表現している。
当時と変わらないすばらしい景色を前に、そんな良寛の心境を思った。
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短大図書館に会津史学会の機関誌『歴史春秋』を見に行った。前に来館したとき、その新刊(第70号)に「良寛和尚と柳津」という記事を見つけていた。
小川茂正氏の研究発表 《良寛和尚像と詩碑》で -2編の長詩を考える- と副題が付けられていた。良寛和尚が約190年も前の秋に、柳津を訪れ残した長詩について、柳津詣でがいつであったか、またその目的は何であったかを興味深く考察しておられた。そこには良寛の残した長詩と解説が述べられ、あらためて往時の美しい柳津の景観や良寛の感懐に触れることができた。
また、月見ヶ丘にある良寛禅師詩碑建立を機に、柳津町良寛会が発足し、交流研修を重ねておられることを知った。
いままで、この機関誌『歴史春秋』を見る機会はなかった。たまたま目にとまってみた機関誌だが、会津の歴史についての多方面にわたる内容だった。私自身、幕末、戊辰戦争の頃の時の流れや徳一の頃の恵日寺仏都会津などに関心を寄せてはいたが、これを機会に、もっと深く郷土の歴史を学びたいと思った。
(参)以前に拙ブログで、良寛ゆかりの地を訪ねた感懐を『良寛を歩く(その1)~(その7)』にまとめた。(2006.5月~6月)
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「柳津讃美! 良寛漢詩碑に思う」 【「良寛を歩く(その6)」(2006-06-16)】
柳津・つきみが丘にブロンズの良寛像と漢詩の碑がある。
よく温泉に入りに行くが、その都度像をながめていた。
最近この漢詩碑の内容を調べてみた。これは、良寛が「秋夜宿香聚閣」と題した、実に五言34句の長い漢詩で、荘厳な寺院と周りの景色を賛美している。この真筆の遺墨は出雲崎の良寛記念館にある。
良寛は全国を殆ど行脚して回っていたというが、よほど柳津円蔵寺での眺めが良かったのだろう。 香聚閣(の円蔵寺)に泊まり、過ごした様子が細かく書かれ、特に麗しい周囲の自然風景に感動している。よほど気に入ったと思われる。
良寛が訪れたのは秋と言われるが、詩の感動は春から夏の今の時期のような感じがする。いま、その漢詩に書かれた良寛の感懐を共有したいと思い、円蔵寺に参拝した。
この詩で、良寛は立ち去りがたい思いを
「人間有虧盈 再来定何年 欲去且彷徨 卓錫思茫然 」と表現している。
当時と変わらないすばらしい景色を前に、そんな良寛の心境を思った。
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