エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

 暮れの墓参り

2009-12-29 | 日々の生活
     【二の丸付近の内堀 この先がお墓】

   今年も押し詰まったが、そんな気がしない。大晦日から元旦は大雪で大荒れの予報、嵐の前の静けさか、気温は低いが穏やかな1日だった。
 みんなが暮れの買い物に出かけた後、一人お墓参りに出た。何年か前から年末の墓参りをすることにした。我が家には仏壇はない。でもお墓は城の南口にあり、父や母に会いたいときにいつでも行ける。
 道に雪はなく、運動がてら自転車を走らせた。アノラックにスキーズボンをはき、手袋にスノー帽と完全防寒でゆっくり自転車をこいだ。
本通りは絶え間ない車の通行量で、何となく暮れの気ぜわしさが感じられた。
 風雅堂前を通って、三の丸から西出丸へ向かう内堀を南へ、程なく豊川墓地だ。そのすぐ南に湯川が流れている。天然の外堀だ。
 父や母には彼岸やお盆にも会えるが、暮れはこころからの話ができるような気がする。
 今年1年の報告をし、また来年のご加護をお願いした。また、来年の幸せを見つめていて欲しいと。叶わぬことだが、もう一度父と母と話がしたいと思った。
 お参りした後のなんとすがすがしいことか。来た道をゆっくり、師走の空気に触れながら家に戻った。


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