エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

12月8日

2009-12-09 | 日々の生活

昨日12/8は特別の日だった。1941.12.8の真珠湾攻撃、日米開戦の日だ。新聞には、それでもと隅々まで目を通したが、関連する記事は全くなかった。時折、平和や戦争について考える時があってもいいと思う。でも、関連するいくつかのTV番組を視聴できた。
 12/7NHKp.m10:00「”日米開戦”を語る。海軍はなぜ過ったのか。」
12/8p.m7:30クローズアップ現代「売られる日本兵の遺品、米国で」だ。
 あらためて平和な日本を思った。と同時に、いまだ世界中で戦争の悲劇が繰り返えされている事実を思った。
 12/8の戦争の歴史も、いつか遠い彼方に忘れられてしまうのだろうか。

 今朝4時からのラジオ深夜便・こころの時代を聴いた。「特集・わが人生の歌語り」 五木寛之氏のアンコール放送だった。戦後間もない頃、辛い五木少年の北朝鮮からの逃避行の話しは涙なしには聞けなかった。

 戦後すぐの、自分の幼い頃が若かった父や母の姿とともにおぼろげに浮かんできた。両親と兄弟と5人家族が慎ましく暮らしていた光景が浮かび、平和なそれなりに幸せだった家庭を思い目頭が熱くなった。のほほんと過ごしてきた我が半生と、苦労して育てたであろう両親のこころをいま老いてしみじみと思っている。

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 以下は11/8付け 朝日新聞・天声人語の一部
▼批評家の小林秀雄が能について述べた一節を思い出す。〈美しい「花」がある、「花」の美しさという様(よう)なものはない〉。名高いくだりを借りて大胆に言うなら、「『大切な命』がある。『命の大切さ』という様なものはない」となろうか▼抽象的な「命の大切さ」でおしまいにせず、ひとりの「大切な命」についてこそが、もっと語られるべきだろう。「戦争の悲惨さ」は遠くても、「悲惨な戦争」の体験を聞けば、平和への思いは質量を増していくに違いない▼今日が何の日かを知らない若い世代が、ずいぶん増えていると聞く。わが身も含めて4人に3人が戦後生まれになった今、風化はいっそう容赦ない。伝える言葉に力を宿らせたいと、かつて破滅への道を踏み出した日米開戦の日に思う。

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冬を越せるだろうか。

2009-12-08 | 自然観察
       【初冬 磐梯夕景】

   昨日、冬タイヤに交換した。昨日は冬将軍が到来、天気予報も雪で、午前中に裏磐梯の雪景色がLIVEでテレビ中継されていた。少し早いと思ったが、娘の車を換えていたので、手伝いながらついでに自分のも換えた。息子が換えてくれることになっていたが、心配されるほど弱くはない、朝飯前で交換した。

 大分寒くなり、最低気温は0℃前後、日中も上がらず一ケタだ。
 庭を巡ると、サザンカかがきれいに咲いていた。八重咲きの大輪、赤に白い斑入りのツバキも開いた。木陰のサルビアが、まだ鮮やかに咲き続けているし、フレンチ・マリーゴールドも強い。秋の初めから咲き出したヒメツルソバも鉢いっぱいに咲き続けている。この耐寒温度は-5℃というから、真冬には取り込みたい。また、名前がわからない、ビロードの白っぽい葉でつぼみをいっぱい付けていた花が黄色い花びらを開き始めた。冬の庭に凛として立っていた。野草ではないこの園芸種は、毎年冬は家に取り込んでいた。赤やピンクの花びらのゼラニュウムも、まだ庭に出しっぱなしだ。

 これからの厳寒の銀世界を思うと、いずれも冬は越せないだろう。 近々、最後の冬への備えをしなければと思っている。


 【?】

 【ヒイラギ】

【アドルフ・オードソン】

 【ヒメツルソバ】

【フレンチ・マリーゴールド】

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修那羅山の石仏

2009-12-06 | 文芸
 

信州小諸のブログの友、オコジョさんの「オコジョの散歩道」を楽しみにのぞいている。
昆虫や植物にも造詣が深く、何よりも山や各地の紀行文はプロの郷土史家と言える。
また、学生の頃の思い出の地がよく登場するのも楽しみにしている。
昨日は修那羅峠のあたりの紀行文が書かれていた。
我が家に大事に取ってある、一枚の懐かしい石仏の写真パネルがある。(パネルの裏面にサインと1970.2)
 40年も前、先輩のTさんが卒業するとき、大学に残ったわたしに記念にとくれた全紙の作品だ。当時、研究室の皆を案内して石仏巡りに修那羅山を訪れたときのものだ。
 今は、上田から松本へは三才山トンネルを通るが、学生の頃、私は上松線をよく利用していた。山の中の妻の実家へ、バスでを利用して何度か青木峠を越えて行った。青木からつづら折りの峠を登ると峠の頂にはドライブインがあった。今はあまり利用されていないようだ。その途中に、ときどき修那羅峠の石仏を見に寄っていたのだった。修那羅峠の名に触れて、懐かしい思い出が鮮明によみがえってきた。二度と帰らぬ青春の何かを求めての石仏見学だったのだろう。
 今度、半世紀ぶりにこれらの石仏群と再会してみたいと思っている。


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 さくら ももこ

2009-12-05 | 文芸
  

 いつしか枕元にうずたかく積まれた本を整理した。
 枕元の本棚には興味ある本が並んでいるが、寝る前に書斎から適当な本を次々と持ってくるのでたまる。
良寛、茂吉、司馬遼太郎、山頭火・・・文藝春秋や昆虫の世界、野の植物図鑑・・・。
少しの時間、布団の中で何かを求めたい思いで本を広げている。

 最近は「さくらももこ」シリーズだ。このユーモアあふれる、心温まる《ももこ》の生活ぶりをのぞいている。ここ数日読んでいる「おんぶにだっこ」はももこの幼年期の思い出だ。その「あとがき」に、作者はこの作品の要素として「人間の根源的な部分への帰還」をあげていた。また、人間は、幼い頃はピュアだけど、年を重ねるに従ってピュアでなくなるのかということを考えてもらいたいとも述べている。
 いつまでも純真な《ももこ》ちゃんの心の動きをシリーズエッセイでほのぼのと見つめている。《ももこ》の思い出をたどり、なぜかときどき熱いものがこみ上げるときがある。ももこシリーズには、言葉で言えない、今は失われている大切なものが詰まっているからだろう。


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幼稚園の発表会

2009-12-04 | 日々の生活


 今日は萌花ちゃんの幼稚園フェスティバル。昨年の年長だった武琉君の白虎隊剣舞を思い出した。きょうは、付き添いは、休みを取ったママと、ばあちゃん。じいは文化センターまで送り、家で留守番だった。
 あれから1年、年中組の萌花ちゃんの出演は、ゆうぎ劇「おむすびころりん」のネズミ役だった。いつもおとなしい萌花ちゃんは今日はがんばったらしい。みんなが鉄棒の前回りをするが、萌花ちゃんは最後に登場して逆上がりをした。会場から「オー!」と歓声が上がったと。萌ちゃんはクラスで一人だけ逆上がりができると言う。なかなか運動能力が高いと思っている。来年は年長組、萌花ちゃんも女白虎隊の剣舞ができればいいと思っている。

 我が輩は、留守の間、娘の家の庭の模様替えをした。曇り空から時々暖かい日が射した。南の窓の脇に、レンガを並べて花を植えるスペースを作った。そこにサザンカも植えるつもりだ。サザンカは、今、我が家ではピンクの八重は終わり、白が咲いている。真っ赤なサザンカも咲き始めた。すがすがしい冬の花だ。  



こころとは何か。

2009-12-03 | 日々の生活

○ 隣に住む娘と孫たちと夕食を囲む豊かさ
 焼き魚:さんま ・・・・ いわき(息子の嫁さんの実家)から送られた。 
 野沢菜     ・・・・ 信州からのお菜の水があがった。毎食欠かせない。
 ぐい呑み    ・・・・ 自作の豪華な釉のぐい呑み。
 地酒      ・・・・ 今日のは、喜多方・大和川酒造の弥右衛門



先日、ブログ「常念の見える部屋から」に、小春日に母が冬支度を始める遠い日の思い出が書かれていた。
 その珠玉の文章に触れながら、私にも確かにあった、布を洗い張りする同じ母の姿が重なって目頭が熱くなった。
その頃、ほころびを何度も繕ってもらいはいていたズボン、いつも着ていた同じセーターの模様、そして、暗くなるまで戸外で遊び回っていた自分がおぼろげに浮かんできた。すべてが貧しかったが、そこには、こころ温まる豊かな生活があったように思えた。

こころの時代が叫ばれてから久しい。民主党の政策「コンクリートからヒトへ」は当然だが、問題はさらにヒトのこころである。ものはありあふれ、何事も便利になったが、失われたものも大きかったと気づいた。
 贅沢を反省しながら、本当のこころの豊かさを思った。
 こころとは何かをもう一度考えてみたい。



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師走の一日

2009-12-01 | 日々の生活


 快晴の穏やかな師走の始まりだ。
 毎朝、武琉君は7時25分に家を出る。向かいの4年生のMちゃんとマンション前に集合して集団登校。萌花ちゃんは7時52分に家を出て、58分予定の幼稚園バスに乗る。いつも実に正確な分刻みの朝の始まりだ。今日は、萌香ちゃんは幼稚園の創立記念日でお休みだった。

 数日前から取りかかかっていた娘の家の障子張りをした。今日は、孫たちが所々開けて目立った穴を、萌花ちゃんと大小の桜の花びらの形に切ってふさいだ。都合8枚の障子戸が完成して、小春日が当たる部屋がいっそう明るくなった。

 ばーちゃんと3人でお茶。ばーちゃんの実家から届いた真っ赤な信州リンゴをむいた。お昼前に、萌香ちゃんと近くの短大の図書館へ行った。先日新聞投稿した記事の掲載を確かめがてらである。会津大学短期大学部には、産業情報学科(経営情報コース・デザイン情報コース)、食物栄養学科、社会福祉学科などがあり、その付属図書館は広範囲な蔵書がある。月1,2度は利用し、その都度本を読まなければと思っている。子供の絵本もたくさんあった。
萌花ちゃんは、仕掛け絵本が気に入って、小一時間ゆっくり絵本を見て過ごした。
 
 午後は庭の整理、冬越しできない伸びきった茎を切り取った。あちらこちらの木陰でサルビアがまだ咲いている。皆、昨年家に取り込んだ茎から増えたものだ。もう家に避難させるスペースはないので、枯れ葉をかぶせてそのままにすることにした。心配なのは、今年13個実を付けたみかんだ。雪囲いをして外で冬越しさせることにしている。
 ずっと楽しみに採ったミニトマトや伸びきったダリアも茎を抜いた。もういつ雪が降っても大丈夫だ。
 日一日と気ぜわしくなるだろうが、まさに謄々と天真に身を任せて過ごそうと思う。


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