透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

スケッチ 今後の課題

2023-11-01 | A 火の見櫓のある風景を描く

 スケッチ展のことを書き続けてきたが、本稿を以って一区切りとしたい。

風景スケッチでは3次元の空間(風景)を2次元の平面に落とし込む作業がまずある。この作業が楽しいから、私は写真を見て描くことはしない。写真は既に3次元が2次元に落とし込まれてしまっているから。

今後の課題などと大層なタイトルをつけたが、要は今後どのようなスケッチを描こうか、ということ。このことについて現時点で考えていることをまとめておきたい。

1 火の見櫓のある風景 四季を描く

3年前(2020年)のスケッチ展では全て季節が夏、今回も展示したスケッチは下掲の1枚を除き、やはり全て夏だった。このことについて特に理由はない。ただし冬は寒くてなかなか外に出て描こうという気持ちにはならない。TMさんから3年前のスケッチ展の時も今回も冬景色を描いてくださいと言われている。この冬は描こうと思う(ちょっと弱めの決心)。

雪に覆われた風景では特に屋根は形がはっきりしない。曖昧な形、ふわっと降り積もった雪の輪郭をどう線描するか・・・。着色はどうすればよいか。雪の影を薄い青や紫で着色した水彩画を見ることがあるが、他に表現する方法はないものだろうか。課題(そうやはり課題だ)は多い。

春、花のシーズンを今まで描かなかった理由が分からない。色鮮やかな風景が描けそう。 秋景色も描こう。


長野県朝日村にて 2022.11


2 火の見櫓のある風景 点景として人を描く

スケッチ展の会場に偶々来られた写真家に人物を入れたらどうか、と言われた。確かに人物を描き入れたことはなく、もっぱら静的な風景を描いて来た。人物を描き込むことは、時間軸を追加することだから(この理路は分かりにくいかもしれないが)、確かに魅力的だ。

火の見櫓の横の道を小学生が登校して行く・・・、おばさんふたりが火の見櫓の脇で立ち話をしている・・・。静的なスケッチに時間軸が加わることでそこに物語が生まれる。上掲したスケッチに赤いランドセルを背負って下校していく小学生をふたり描き込んだらどうだろう・・・。静的なスケッチに動きが出る。動的なスケッチ、物語のあるスケッチはなんとも魅力的ではある。だが、いきなり油性ペンで本チャンの線を引くというこだわりを捨てずに描けるだろうか・・・。

描いてみよう(かな)。


スケッチ展関係の最後の記事です。

10月4日から29日までの会期中(休日を除けば20日間)に多くの方々に会場にお越しいただきました。芳名帳には141名ものお名前が記されていました。中には2度、3度とお越しいただいた方も居られます。でも皆さん記入は1回のみでした。また記入されなかった方も居られたようです。延べ人数は優に150名を超えていたものと思われます。私が不在の時にお越しいただいた方も少なくありません。会場でお礼を申し上げることもできず、申し訳ありませんでした。

わざわざ会場にお越しいただいた皆さんに感謝申し上げます。それから都合がつかないからと連絡していただいた皆さん、SNSにコメントしていただいた皆さんにも感謝申し上げます。

専用のギャラリーにも劣らない展示空間でもあるカフェでスケッチ展を開催できたこと、大変うれしく思います。カフェ・BELL WOOD COFFEE LAB(安曇野市豊科 0263-75-3319)のオーナーの鈴木さんにも深く感謝申し上げます。

皆さんありがとうございました。


 


風景から見出したふたつの構造 

2023-10-31 | A 火の見櫓のある風景を描く

 火の見櫓のある風景スケッチ展②が10月29日に無事終了して、ホッとしている。会場でスケッチのことや構図のことなどについて繰り返し説明をして、自分が風景をどう捉えているのか、より明確になった。過去の記事を編集するなどして、このことについて改めて記録しておきたい。

1 道路山水的構造の風景

道路を奥行き方向に配置し、道路沿いの家屋や庭木などで遠近感、奥行き感を示す構図を「道路山水」という。この道路山水という言葉は吉田博展(上田市のサントミューゼで2017年5月に開催された)で知った。



富士見町にて


東筑摩郡朝日村にて

どちらも奥行き方向に伸びる生活道路とその両側に建ち並ぶ住宅や塀、樹木などによって道路山水的な構造の風景がつくり出されている。構図をどうするか考える際、このことを強く意識するようになり、スケッチにも明確に表れるようになった。


2 重層的構造の風景


朝日美術館にて(長野県東筑摩郡朝日村 写真撮影・掲載の許可を作者からいただいています)

朝日美術館で2022年11月に開催された「加藤邦彦・温子展 ― 自然と共に生きる―」を鑑賞した。展示会場には鑑賞者に太古に誕生した生命体を想起させるような邦彦さんの不思議な造形の彫刻と、温子さんのイチョウをモチーフとした具象とも抽象ともとれるような表現の油彩画や石版画がおよそ120点展示されていた。

魅せられたのは温子さんの上掲作品だった。私はこの作品を緑の風景と観た。風景を奥行き方向に層が重なる、重層的構造として捉え、5つの層によって表現している。層の幅を次第に小さくし、色相・明度も層ごとに変えることによって遠近感を表現している。


新潟県の田園風景を表現した作品(写真撮影・掲載の許可を作者からいただいています)

新潟在住の布絵作家・坂井真智子さんの上掲作品も遠景の山並みまでの田園風景を布の層の重なりによって表現している。層の幅を次第に狭くしているところは加藤温子さんと同じだ。遠近法上当然と言えば当然だが。


上高地にて

上掲したような作品を鑑賞して、重層的構造の風景を意識するようになった。そうなると、風景の捉え方が明確になり、スケッチにも表れる。

3 火の見櫓の効果

道路山水的構造、重層的構造の風景で火の見櫓はどのような効果をもたらしているのだろうか。

小中学校のクラス担任はクラスの児童、生徒をまとめてクラスの秩序を保っている。風景における火の見櫓にも同様の役割、効果があると私は考えている。火の見櫓は風景を束ね、風景を統べて、そこに秩序を与えているのだ。火の見櫓は風景を秩序づけるランドマークだ。しかも地域の人たちによって建てられた地域愛の象徴とも言えるような存在だ。 

もともと魅力的な道路山水的風景、重層的風景、火の見櫓によってその魅力が倍化する。




スケッチの展示では火の見櫓のある風景の道路山水的構造と重層的構造のそれぞれの魅力が分かりやすいような配置をした(写真)。

このような風景を見ていいな、と思うのは私だけはあるまい。火の見櫓のある風景スケッチ展②では多くの人たちに、いいね!と言ってもらった。私のスケッチのことではなく、火の見櫓のある風景っていいねと言われたと解さなくてはならないだろう。


 


火の見櫓のある風景スケッチ展② 最終日

2023-10-30 | A 火の見櫓のある風景を描く

 火の見櫓のある風景スケッチ展、昨日(29日)が最終日だった。

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モデルをお願いしたAKさん(右)とHYさん(左)

開店時刻の10時、HYさんが、続いてAKさんが颯爽と、そう、颯爽とカフェに入って来た。しばらくしてMSさんも来てくれた。

HYさんは初対面の方だけれど随分前から知り合いのようなフレンドリーな女性だった。MSさんは最もつきあいが長く、50年以上も前からの友人。また、AKさんとは30年くらい前からの友人。3人の女性とぼくとが一つのテーブルに着いている。

どんな話題にしたらいいだろう・・・。ここはおじさんのコミュ力が問われる。あれこれ話が弾み、気が付けば2時間近く経っていた。 12時頃、カフェトークはお開き。ぼくのコミュ力など不要だった。ぼくはAKさんと食事に出た。その留守中にぼくのいとこの友人・KSさんが来店、観覧。美大出身のKSさんとカフェトークしたかった・・・。

午後、SK君が奥さんと来てくれた。SK君がSNSに挙げるランニング記事をいつも読んでいるから久しぶり感はない。早朝ランニングを毎日欠かさず、高山の100キロマラソンに参加したSK君。マラソンを始めたきっかけを知りたいと思っていた。「なるほど、そういうことだったのか」SK君の話で経緯を知って納得。AKさんもSK君とは旧知の仲。食事をしながら、「きっかけはなんだろうね」とSK君のマラソンのことを話したばかりだった。

TKさんが奥さんとお孫さんふたりと一緒に来てくれた。「U1さんが火の見櫓の写真を撮っていることは前から知っていたけど、絵を描いていることは知らなかった・・・」と奥さん。上のお孫さんは高校で美術クラブに所属していてアクリル画を描いているとのこと。で、スケッチを前に構図のこと、線描のこと、着色のことについて説明した。「絵を描くことは楽しいよね」

TKさんも来てくれた。建築設計が生業のTKさん、スケッチはお手の物だろう。ぼくのスケッチに対しても目の付けどころがやはり違っていた。


『火の見やぐら』大西雄一(明石豆らんぷの会1971年)

上高地線大好きKBさんからうれしいプレゼント、火の見櫓のスケッチを収録した豆本(大きさが分かるようにスケッチで使う油性ペン、マッキーを置いた)をいただいた。 

ZTさんとカウンターで話をしているころ、外は暗くなってきていた。5時過ぎ、KRさんが来てくれた。確か会期中3回目。スマホの待ち受け画面を最近火の見櫓の写真にしたとのこと。すばらしい!

6時、真っ暗。

4日に始まったスケッチ展が無事終わった。

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 会期中にお越しいただきました多くの友人・知人、初めてお会いした方々(芳名帳に記載していただいた方の人数:141名 延べ人数150名超)にお礼申し上げます。また、カフェの鈴木様にも深くお礼申し上げます。

幸せな10月でした。ありがとうございました。

火の見櫓のある風景スケッチ展② 27日

2023-10-28 | A 火の見櫓のある風景を描く

 今月4日に始まった火の見櫓のある風景スケッチ展②、早いもので会期末の29日まであと二日。

昨日(27日)は会場のカフェ開店と同時に高校の同期生のTZ君が来てくれた。その直後に来てくれた新潟在住の布絵作家、SKさんと3人でカフェトーク。

今回展示しているスケッチ11点の中で2枚だけ重層的構造の風景(風景を構成する要素が層を成し、奥行き方向に重なっている風景)を描いている。この構造を気づかせてくれたのがSKさんの布絵だった。このことをTZ君に説明すると、興味を示してくれた。SKさんは既に来年の春に個展の予定があるとのこと。私だけでなくTZ君にも個展案内のDM送付をお願いした。布で創る柔らかな風景をTZ君にもぜひ鑑賞して欲しいと思うから。

昼近くになって、須坂在住のSTさんが奥さんと来てくれた。何年ぶりだろう・・・。過分な評価に恐縮。

午後、TK君が来てくれた。話題豊富な彼とは話しが尽きない。1時間以上経過していたと思う。私とTK君の共通の友人、AYさんが来てくれた。3人であれこれ話していると、外は真っ暗。もう帰らなきゃ。

**ちょうど帰宅ラッシュにハマり、1時間半走って帰宅。でも、すごく楽しかった!いろんな話いっぱいできて、豊かなスケッチ画を堪能しました。
ありがとう。思い切ってお伺いできてよかった。
ますます火の見愛が深まりました!!!** AYさんのコメント。


火の見櫓のある風景スケッチ展② 22日

2023-10-23 | A 火の見櫓のある風景を描く

「素敵ですねぇ」
高校の同期生・TKさんが目の前に座っている。

22日は日曜日。会場のカフェ開店直後に鉄塔女子のFさんが来てくれた。東京電力の鉄塔か中部電力の鉄塔か、送電鉄塔が大好きな彼女は鉄塔の立ち姿を見れば分かるそうだ。彼女の鉄塔写真集でレクチャーを受けたけれど、ぼくには見分けがつきそうにない。

妹の友だちのIZさんが娘さんと、朝日美術館のAKさんが友だちと。午前中から楽しくカフェトークしていた。

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で、昼過ぎTKさんが来てくれた。彼女はまだ現役、高校で英語を教えているとのこと。近況を訊けば読書会に参加しているそうで、中原中也や大岡昇平、立原道造らの名を挙げた。

中原中也は確か角川文庫があったな・・・。この原稿を書くために自室の書棚を探したけれど見つからなかった。数年前、古書店に引き取ってもらった文庫1,100冊の中に入っていたようだ。

大岡昇平、「俘虜記」と「野火」は読んだけれど、あの頃と変わらない爽やかな印象のTさんとの会話にはふさわしくない。立原道造こそ、彼女との会話にふさわしい。良かった、立原道造は好きな詩人(過去ログ)でぼくも少しは知っている。恋人の水戸部アサイ、ヒアシンスハウス、磯崎 新がデザインした立原道造詩碑・・・。

小一時間経っただろうか、TKさんは次の予定があるとのことで芳名帳に名前を記し、カフェを後にしていった。「またお会いしましょう」とあいさつして・・・。

それからしばらくして、小学1年から中学3年まで9年間同じクラスだったEY君が来てくれた。ナイスタイミング。久しぶりにゆっくり話をすることができてうれしかった。

夕方5時、そろそろ帰ろうと思っていたとき、カフェのすぐ近くにお住まいというご夫婦が来店された。熱心にスケッチを見ておられるので声をかけた。

「緑が多くて、いいですね。優しい絵で心が癒されますね」
「ありがとうございます」
「この絵、売ってないの」
「いえ、ご希望の方には販売もしています(*1)。でもこのスケッチは購入予約があるんです。赤いシールはその印です」
「え? みんな貼ってあるじゃない。貼ってないのはあの絵だけ?」
「11点展示していますが、9点が既に・・・」
「もっと早く来ればよかった」

うれしい日曜日だった。


*1 画廊のように売ることを目的とはしていない。


火の見櫓のある風景スケッチ展② 21日

2023-10-22 | A 火の見櫓のある風景を描く


NSさんが使っている便利グッズ

 昨日(21日)は週末、土曜日。何人もの知人、友人、親戚、それから初対面の方にお越しいただいた。

開店時刻10時を10分くらい過ぎてカフェに着くと、既にNSさんがご主人と来場していた。しばらくしてひのみちゃんも来場して、4人で楽しいひと時を過ごした。

たとえば花の絵を描こうとするとき、ある人はまず色に注目するだろう。きれいなピンク色だな、と。また、ある人は形に注目するだろう。花びらがきれいな円形に並んでいるな、というように。

色と形は描画対象のものの主要な属性、そのどちらに先に意識が向くのかは人によって違う。ぼくの描画対象は風景だが、風景を構成している要素の形にまず注目する。だからまず線描で形を捉え、その後にその形に色を付けるという手順になるのだろう。自己分析から得た答えだ。

NSさんは逆ではないか。SNSに投稿されるNSさんの絵を見て、そう思っていた。描画対象の形より色にまず注目して、先に着色、その後で対象に確定的な形を与えているのではないだろうか・・・。

なんとも硬い話を3人の前で始めてしまったが、このことを彼女に訊いてみたいと思っていた。答えはイエスだった。やはりそうでしたか。 

彼女は時にシャガールのような鮮やかな色使いの絵を描き、時に誰に例えよう・・・、そうルオーのような彩度が低く重い絵も描く。その様を見ていて形より色なんだ、と感じていた。

彼女はまず鉛筆でラフな下描きをして、着色する。その後で形を線描しているとのこと。

NSさんのご主人のKさんとは初対面だった。知性豊かな方、ということが風貌に表れていた。Kさんは私のスケッチを分析的に捉え、風景要素の構成などにも言及された。ものの捉え方がぼくと似ていると感じた。

ひのみちゃんは火の見巡りでは今やぼくより積極的で、北海道旅行では小樽の火の見櫓(確か昭和2年に建設された火の見櫓で登録有形文化財への登録を目指した活動が行われている)を見てきているし、静岡では黄色の火の見櫓を見てきている。

ひのみちゃんが絵画にどのくらい関心があるのか、分からないけれど、ぼくのスケッチの主題は火の見櫓だから、初対面のふたりとの会話にすんなり入り込んでいた。彼女のコミュ力、バッチリ。

他の来場者のことも記しておきたいけれど省略する。それぞれ、内容の異なる話題で会話が弾んだとだけ記しておく。この日、芳名カードに記載された名前は11人。空き時間に読もうと持参した文庫は1行も読めなかった。


モデルはひのみちゃん この頃寒いから服装がもっこりしている。


 


火の見櫓のある風景スケッチ展② 19日

2023-10-20 | A 火の見櫓のある風景を描く

 19日 「いつものスタバ」には顔なじみの店員さんが数人いる。午前中に来てくれたHさんもその一人。名前は母音のEで始まるということが付けた名札で分かっていた。なんという名前だろう・・・。記名カードで名前が分かった。若い人の名前はユニーク、初めて目にする名前だった。

ぼくは角田光代が現代語訳した源氏物語を昨年読んだけれど、Hさんも読んだということは聞いていた。全3巻で厚さ14cmにもなる長編を読むのはなかなか大変。それを読んだというのだからHさんは読書が好きだろうと思っていた。訊けばやはり読書は好き、とのことだった。数日前に読み終えたばかりの原田マハの『楽園カンヴァス』をHさんも読んでいた。Hさんはこの小説を読んで、主人公の織絵が勤める倉敷の大原美術館に行ったとのこと。すばらしい。 

小川洋子(過去ログ)、村上春樹(過去ログ)・・・。Hさんが挙げた作家の小説を偶々ぼくも読んでいた。久しぶりに本の話ができてうれしかった。 Hさんが挙げた好きな本を読んでみよう。

午後来てくれたMMさんもスタバの店員さん。MMさんの名前は3年前のスケッチ展の記名カードにもある。前回は私が不在のときの来訪で会うことができなかったから、今回話しができて良かった。ぼくはMMさんが卒業した松本市内の中学の体育館を設計していた。偶然! 「優しい感じの絵ですね」MMさんからもやはりこのような感想を聞いた。

平日だから来訪者は多くないけれど、昼には年上のいとこ、Oさんが遠くから来てくれた。

 18日 スケッチ展後半初日。昼に高校の同級生のEN君が奥さんとふたりで大町から、EN君とクラブが一緒だったというNS君が松本から来てくれた。スケッチについて一通り説明した。

夕方、甘味喫茶お茶の間の店長、HMさんが来てくれた。来年の秋、甘味喫茶お茶の間でスケッチ展をさせていただくことが早くも決まっている。秋景色、冬景色を描こう。


夜、EN君にお礼のメッセージを送ると、返信があった。拙い説明を聞いてちゃんと理解してくれた。EN君、昔も今も賢い。


19日の夜のギャラリートークについては改めて書きたい。

 


火の見櫓のある風景スケッチ展② 15日

2023-10-16 | A 火の見櫓のある風景を描く

 昨日(15日)は♪雨がしとしと日曜日だった。

午後の来場者のなかにKさんがいた。何年ぶりだろう・・・。「20年ぶりです」とKさん。年賀状友だちとのうれしい再会だった。ちょうど幼なじみのM君も奥さんと来てくれていたけれど、失礼してKさんと、それから初対面のご主人と話をした。

訊いてびっくり。今、彼女はぼくが設計したホテルで働いているとのこと。フロント係だと聞いて納得。彼女ならきっちり宿泊客の対応をしているだろう。最近は外国人の宿泊客も多いそうで、英語での対話もこなしているとのこと。すばらしい。スケッチ展をしてうれしいのは、このような再会があることだ。

お礼メールの返信の最後に、**火の見櫓の面白みが、少しだけ解った気がします。水彩画、本当に気持ちが安らぎますね。**とあった。

4日に始まったスケッチ展は昨日で前半終了。後半初日となる18日、高校の同級生から「行くよ」という連絡があった。翌19日は夜7時からギャラリートーク。Y君がパソコンやプロジェクターのセットをしてくれる。ぼくはアナログ人間故、彼のサポートは本当にありがたい。

時間を割いて会場に来てくれる友人・知人に感謝、感謝!


 


ギャラリートークのお知らせ

2023-10-15 | A 火の見櫓のある風景を描く

 火の見櫓のある風景スケッチ展②に合わせたギャラリートークの予定がありますので下記の通りお知らせします。

日時:10月19日 午後7時から8時まで
会場:BELL WOOD COFFEE LAB(0263-75-3319)
770円(ワンドリンク付き)
予約不要


 掲載画像は準備しているパワポのものです。1981年、42年前のスケッチです。当時も現在と同じ描法、線描して透明水彩絵具で着色するという方法で描いていました。下描きなし、いきなり本チャンは今と同じです。サインも今と同じことに気が付きました。

スケッチや絵のことをあれこれ、脱線話をお聞きくださ~い。


 


火の見櫓のある風景スケッチ展② 14日

2023-10-14 | A 火の見櫓のある風景を描く


 今月(10月)4日に始まった火の見櫓のある風景スケッチ展② 嬉しいことに何人もの方々に来場していただいている。

今日(14日)、A君が奥さんと(Kさんがご主人と ふたりとも友人なのでどう書こうか迷った)昼近くに来てくれた。3年前と同様に祝い花持参で。 ほぼ同時に来場のSさんとは小学校のPTAの役員も公民館報の編集委員も一緒だった。

朝カフェ読書の時、カウンターの前に立っているだけで、ホットのショートをマグカップで提供していただいているMさんがご主人と。申し訳ないことに、食事に出ていてた。3年前もお会いできなかった。今度直接お礼とお詫びをしなくては。高校の同期生H君。妹と同じ職場だったというHさんと絵画教室を開いておられるというSさんとは初対面だった。

昨日(13日)は辰野町でスケッチをしていた時に声をかけていただいた方が奥さんと午前中に。午後からの在廊だったため、お目にかかることができなかった。午後、I君がお母さんと。

12日は在廊できないことをSNSで発信していたけれど、額装をお願いした松本市内の画材店の方の名前が芳名帳にあった。展示スケッチを前に額装についてあれこれ相談したかった・・・。

明日15日も終日在廊する予定。誰とカフェトークできるだろう、楽しみ。


 


ポストカード

2023-10-14 | A 火の見櫓のある風景を描く
 火の見櫓のある風景スケッチ展②で展示しているスケッチ11点の中の3点がポストカードになりました。昨日(13日)カードをOPP袋に入れる作業をしました。


左側のスケッチは2019年5月に描き、本の表紙に使いました。右上のスケッチは2023年8月、右下は2022年11月に描きました。

3枚のポストカードを並べてみて、プリンティングディレクター・鈴木さんの選択の意図が私なりに理解できました。鈴木さんは色彩の組合せをまず考えたのだと思います。3枚のカードを見比べると年によって描線の表情が違うことも分かります。

会場のカフェで販売を始めました。

会場のカフェ・BELL WOOD COFFEE LAB(0263-75-3319)にお運びいただき、展示スケッチをご覧いただければ幸いです。今日(14日)と明日(15日)は終日在廊します。カフェトークができること楽しみに会場でお待ちしています。

火の見櫓のある風景スケッチ展② 9日

2023-10-10 | A 火の見櫓のある風景を描く

 3連休最後の9日。午前中用事があって午後から在廊。記名カードを見ると、長年お世話になったKさん、小学校のPTAの役員を一緒にやったTさんの名前があった。残念、お話したかった。

午後、いとこのEちゃんが今度は娘さんのCちゃんと来てくれた。Cちゃんは難しい国家試験に受かり薬剤師になって病院で働いているとのこと。Kさんは登山をする。戸隠の蟻の塔渡り、剣の刃渡りに行って来たとのこと。名前で分かるが、立って歩けないような難所。SNSを見て足を運んで下さった方も。皆さんに感謝します。




スケッチですから、短時間で描き上げています。
でも、例えば電柱。左側から陽の光が当たっているので、影(グレー)の濃さを変えています。

また、軒下には影を落とし、色を濃くしています。ラフに描きながらも私なりのこだわりを表現しています。

会場にお運びいただき、線の表現の違いなども見ていただけたら嬉しいです。


10日、11日:カフェ(BELL WOOD COFFEE LAB)閉店
12日(木):所用で在廊できません。
13日(金):午後在廊
14日(土)15日(日):終日在廊


 


火の見櫓のある風景スケッチ展② 8日

2023-10-09 | A 火の見櫓のある風景を描く


いとこからのプレゼント 

 火の見櫓のある風景 スケッチ展②が始まって今日(8日)は初めての日曜日。

午後3時のアポはいとこ達。午前はアポはなかったけれど、写真展の会場で知り合いになったHさん、何年も前からの知り合いのTさん来場。雪景色を描きますとTさんと改めて約束した。雪景色は描いたことがなく、どう線描したらよいのか、どう着色したらよいのか全く分からない。今冬、チャレンジしたい。寒いけど。Nさんはご主人と娘さんと来場。

午後。3年前かな偶々会場のカフェ、BWCLで話しをしたIさんが奥さんと群馬から。日帰り旅行の帰りに立ち寄って下さった。訊けば時々信州を旅しているとのこと。FB友だちと分かりびっくり。メッセージのやり取りで再会の機会ができるだろう。

妹が友人と。そして父方、母方のいとこたちが、奥さんと、ご主人と・・・。

「U1兄ちゃんの絵は優しい、癒される」とEちゃん。
「すばらしい、Eちゃん。分かってる(笑)」
「お兄ちゃん、こういう絵を描くんだ、知らなかった。どれもいいね」とやはりいとこのKちゃん。

今日も楽しい一日だった。 


9日は午後1時ころから5時ころまで在廊します。
10日、11日 閉店
12日は所用で在廊できません。
13日は午後在廊予定。
14日(土)、15日(日)は終日在廊予定。


 


火の見櫓のある風景スケッチ展② 7日

2023-10-08 | A 火の見櫓のある風景を描く


 スケッチ展のDMの製作、いや制作をお願いしたカフェのオーナーにしてプリンティングデレクターの鈴木さんから空き時間に印刷用紙についてレクチャーを受けた。用紙の厚さ、密度(重さ)、空隙率、テクスチュア、・・・。コストを考慮して私がお願いしたスケッチの雰囲気(柔らかさ、優しさ)を出すのに最も適した属性を備えた用紙選択の説明。それから色のコントロールについても。勉強になった。


 昨日(7日)も何人もの知人・友人に展示スケッチを見てもらった。うれしい一日だった。

午前、妹の家族が全員で来てくれた。アポありHさまが昼過ぎに。彼女が開催した個展会場で会って以来、1年ぶりの再会だった。続いてやはりアポありKさん。Kさんにはいろいろお世話になっている。

その後、YさんとRさんが一緒に来訪してくれた。前回、3年前のスケッチ展も二人一緒だったが、その時以来の懐かしい再会だった。ふたりとあれこれ話をしているといつの間にかすっかり日が暮れていた。


  8日 終日在廊
  9日 午後1時ころから5時ころまで。9日は月曜日ですが休日のため会場のカフェ、BELL WOOD COFFEE LABは営業します。
10日、11日は閉店。

今日もカフェトークができることを楽しみにしています。