透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

月曜日 その2

2007-03-29 | A あれこれ



 お台場で同行者と別れて、その足で久しぶりに友人の建築スタジオへ。なかなか面白いことを考える友人で、彼の事務所はいつも刺激に満ちている。

現在進行中のプロジェクトのスタディ模型を見せてもらった。守秘義務があるだろうから多くは書かない。薄いシンプルな屋根を、木造でどう解くか。水平力をどう扱い、どう処理するか。空間的にはエントランスから豊かな自然をどう見せるか・・・彼の腕の見せ所だろう。次回事務所を訪ねる時に見せてもらえるのは実施設計図面か、工事写真か、竣工写真か、いまから楽しみだ。

友人は最近自邸「白山道りの家」を完成させた。さっそく案内してもらった。
鉄筋コンクリート造7階建! 

最近雑誌に紹介される住宅作品は端正で美しいものが多い。コンクリート造は特にその傾向が強い。彼の作品はそれらの対極にあって職人の手づくり観が強く漂っている。それでいてそれ程「渋く」はないがプロ好みの味がある。石山さんの作品の雰囲気に近いかもしれない(と評したら彼は喜ぶだろうか)。石山さんほどバナキュラーではないな。

彼は左官仕上げがとても好きだと私はみているが、今回は7層もある外壁を左官仕上げとしている。以前、マンションの外壁を同じように仕上げたと記憶している。詳しくは分からないが土を混入させたモルタルを塗って、櫛引して仕上げている。その柔らかな表情が夕景に映えていた。右下の写真は2階のオープンテラス、後方の緑は前面道路の中央分離帯の植栽。

 友人の事務所の近くの桜の名所はもう花見モード。今回私の訪問に合わせて花見の宴を開いてくれた。彼の人柄か、突然の誘いにも知人、友人が何人も集まって宴は盛り上った。前稿にアップした写真はそのときの酒(会津のうまい酒)。

S君、ありがとう! 最終のあずさでは甲府まで熟睡したよ。