■ 既に一度取り上げた山梨県塩山の櫓(やぐら)造りの民家、およそ30年前に撮った写真(791021撮影)。この写真には「神戸(塩山市神戸)の民家(櫓造り)塩山から大菩薩峠に至る街道沿いでは保存状態のかなり良い民家」という私のメモがある。
下の写真も同日撮ったものだが今回初めて載せる。トタンの棟包み、その端部の棟端飾り。職人の美意識を感じる。
別の写真には「棟はトタン葺き、以前は岩芝が植えてあったという」とメモが付いている。
下は今年のカレンダーの3、4月に使われていた木版画(甲斐桃源/山高 登)を撮ったもの。棟が緑色の民家が何棟かある。昔は芝棟だったということがこの版画から分かる。
この木版画の作者山高 登氏をネットで検索してみて大正15年生まれ、1962(昭和37)年ごろより木版画を独習された方だと分かった。この木版画は1960年代後半頃の作品かもしれない。実際にこんな光景を目にしたら感動しただろうな、と思う。
民家、遠い昔の記録。