透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「ジョゼと虎と魚たち」

2009-09-16 | A 読書日記
■ 田辺聖子というベテラン作家の作品ははじめてかもしれない。小川洋子の『心と響き合う読書案内』PHP新書に取り上げられている『ジョゼと虎と魚たち』を読んだ。

短編を8編収録している。主人公は30代の女性が多いが、彼女たちの振る舞いや会話がどうも歳相応に思えず、馴染めなかった。ただ、表題作で主人公のジョゼと男友達の恒夫の「コト」に至るまでの会話はアリかもしれない。いちばん面白く読んだのは短編小説のような山田詠美の解説だった。



次は、女優・石田ゆり子のエッセイ集『天然日和』幻冬舎文庫。ストライクゾーンど真ん中な好みの石田ゆり子。「釣りバカ日誌」のOL役、寂しげな表情がなかなかよかった。

いったいどんなエッセイを書くんだろう・・・。今週、隙間時間に読むつもり。