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■ 大町市の郊外にある木崎湖、その湖畔の集落に一軒だけ残っている茅葺屋根の民家。以前からこの屋根が気になっていた。先日国道から脇道に入って、路上観察した。
寄棟の大きな屋根、この写真ではよく分からないが、棟端は2重棟になっている。棟の中央は煙出し棟。棟が鋼板葺きになってしまっているのは残念。だが、もはや絶滅危惧屋根構法となってしまった茅葺、貴重だ。周囲の民家のように鋼板で包んでしまわずにこのままの姿を維持し続けて欲しい。
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この写真は30年位前に大町市の隣村、白馬で撮ったもの。この頃はまだ棟も健全、樹皮を押縁で押え、棟木を押え合掌で留めた棟覆いを見ることができた。