透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

花金なんてもう言わないか・・・

2013-06-08 | A あれこれ

  

 群馬県の富岡製糸場に出かけたのは5月のことだった。 その時一緒だった友人3人と昨晩(7日)食事会(いや飲み会)をした。

Mさんの提案で中町(蔵が多く残る通りとして観光客にもよく知られている)の草庵にする。待ち合わせした駅前から電話して席を確保。店までは徒歩で10分足らず。

料理を「おまかせ」でオーダー。ガラスの酒器で冷酒をいただく。供された料理では焼き魚が特に美味かった。

話題は次回の日帰り旅行の行き先。今までに遠くは恵那市の日本大正村や郡上八幡、比較的近場では小布施や馬籠宿などに出かけた。今度は酒田がいいとMさん。酒田の土門拳記念館に行ったのはもう20年以上も前のことだ。Mさん 山形県は遠いよ、日帰りは無理じゃないかなと私。

「女子」との飲み会は健全なもの。2次会替わりにミスタードーナツってミスドって略すんだっけか、そこでドーナツとコーヒーで暫し歓談。

次回は暑気払いかな。日帰り旅行の行き先を決めないと・・・。



 


「信長の城」

2013-06-08 | A 読書日記



『信長の城』 千田嘉博/岩波新書

先週末(6月1日)、東京に出かけたが、往復の列車内で読もうと当日の早朝買い求めた。時間に余裕がなかったので、さっと書棚をながめて、買い求めたのがこの本。

城の発掘成果や絵画・地図、航空写真、文学史料(例えば宣教師が記した日記)などを統合して城の構造を読み解く。あとがきによると、著者は中学一年生の夏休みに姫路城を望遠して以来、城好きになったという。現在は城郭考古学を専攻する大学教授。

**信長の城は、大名と家臣との屋敷地の配置に大きな格差をつけて、一貫して城のかたちに階層性を反映させようとしました。それは小牧山城より岐阜城に色濃く、安土城ではさらに徹底しました。こうした大名を中心とした権力の階層的な編成をかたちに反映した求心的な城の出現を、城から見た中世と近世の違いと評価できます。**(262頁)  この辺りが本書のポイントだろうか。

さっと手にした本をさっと読んだ。 


 


正麟寺

2013-06-08 | A あれこれ


山門前から本堂方向を見る

 松本市蟻ヶ崎の曹洞宗の寺、正麟寺を初めて訪ねた。

この山門をくぐり、先にある鐘楼門をくぐり本堂(屋根が見えている)に至る。三棟をきっちり直線軸にのせていないことが分かる。意図的にずらして配置したとみるべき。



この寺は二つの祖国の狭間で数奇な運命に翻弄された女性、川島芳子の墓があることでも知られている。墓前にて合掌。



本堂を背にして鐘楼門を見る。なかなか美しいプロポーション。梁や扇垂木の先端、白い小口が印象的だ。

ところで6月10日は時の記念日だが、松本時計博物館の呼び掛けにより、この日に松本・大北地方の39の寺院で鐘を鳴らすという。朝6時と夕方6時の2回とのことだが、その時この鐘も打ち鳴らされるのだろうか。この寺は勤務先から近い。散歩がてら出かけてみよう。


 


418 ユニーク!

2013-06-08 | A 火の見櫓っておもしろい

 Y君から「この頃火の見櫓の記事が少ないですね」と言われた。確かに。どうもマンネリ気味でごく一般的な火の見櫓を見かけても以前のようにワクワクしなくなってしまった。いかんなぁ。常に新鮮な気持ちで接しないと・・・。

でも久しぶりに変わった姿・形の火の見櫓を松本市内、神林下神で見かけて興奮した。

櫓がなんだかヘン。遠くにこの火の見櫓が見えたときそう思った。近づいて見ると・・・、櫓の上方への絞り方がぎこちないし、ブレースの入れ方も変わっている。

 
418  松本市神林下神



4角形の櫓に8角形の屋根を載せるのは別に珍しくもないが、8角形の見張り台は珍しい。4角形の床は面積を確保するために柱から外側に張り出すことになるが、それをしたくなかったのだろう。

屋根の下で柱を横架材で繋ぎ、そこに斜材を入れているが、これも一般的ではない。滑車を付けている持ち出し梁というか腕木の取り付け方も用心深い。



中間の踊り場の手すりは櫓の構造の一部を成している。



脚部の構成も変わっている。櫓の姿・形が美しくはないがユニーク、個性的。オリジナル志向の鍛冶屋さんの作かもしれない。惹かれるなぁ・・・。