透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

巨人大鵬卵焼きに加えて・・・

2013-06-19 | A あれこれ


2005年11月 浜松市内で撮影

 昔「巨人大鵬卵焼き」という言葉が流行ったが、調べるとそれは昭和40年代のことだった。
あの頃はプロ野球では巨人、大相撲では横綱大鵬が圧倒的な強さと人気を誇っていた。卵焼きはお弁当のおかずの定番だった。

そして巨人戦や大相撲を見ていたテレビはナショナル製だった。田舎にはナショナルショップしかなかったのではないか。都会の事情は分からないが田舎ではナショナルは信頼のブランドだった(たぶん、まちがいなく)。 

♪ 明るいナショナル 明るいナショナ~ル みんな 家中(うちじゅう) なんでも ナショ~ナ~ル~ 

まさにこのコマーシャルソングのように、我が家ではテレビでも洗濯機でも冷蔵庫でもとにかく家電はみんなナショナル製だった。巨人大鵬卵焼きにナショナルを加えてもいいのではないかとさえ思う。

だが今は事情が違う。我が家でナショナル、いやパナソニック製は冷蔵庫のみ、でもないか・・・。ファクスもパナソニック製、私の部屋のミニコンポもパナソニック製。でもテレビも洗濯機もオーブンレンジも炊飯器も違うメーカーの製品だ。

家電製品で圧倒的なシェアを誇るメーカーなど無くなっている。ブランドは気にしないでコストパフォーマンスで製品を選ぶ時代になったのかもしれない。国産でなくて、韓国など、国外メーカーの製品でも性能さえよければかまわないという消費者も多いと思われる。

パナソニックの業績不振がここ何年か続いている。これは上述したような時代の流れに因るもので、仕方がないと思う。でも何かすごい「すぐれもの」でも開発できれば事情は変わるかもしれない。

今朝、いつもより早く家を出て、車中で久しぶりに「歌のない歌謡曲」を聴いた。この長寿番組は1951、2年から続いているようだが、スポンサーはずっとナショナル、パナソニックで変わっていない。

「歌のない歌謡曲」を聴きながら、今夜はナショナルのことを何か書こうと思った・・・。


 


421 422 火の見櫓観察の世界に出口なし

2013-06-19 | A 火の見櫓っておもしろい

 火の見櫓観察などという趣味はあまり他人(ひと)の理解は得られないかもしれませんね。まあ、マニアな世界というもには他人の理解の及ばないところにあるものだと思っていますから、気にしない、気にしない。まだマニアなどと言えるほど火の見櫓を究めてはいませんが・・・。

でもこのような記事を読んだとこがきっかけで火の見櫓が気になりだしたということを友人から聞くとうれしくなります。何でもいいと思いますが夢中になれるものを一生持ち続けたいものですね。

さて、本題。

松本市の神林地区は自宅から比較的近くにもかかわらず今まで火の見櫓巡りをしたことがありませんでした。それで先日(16日)出かけて3基見つけました。そのうちの1基は既に載せましたので、本稿では残りの2基を載せます。

 
 
421 神林川西で見かけた火の見櫓

背の低い火の見櫓です。梯子段の間隔(30センチメートル)と段数(18段)とで見張り台の床まで5.7メートルと求めました(30×(18+1)=570)。←段数に1を足さないと・・・。見張り台の床から屋根のてっぺんまで2.5メートルとして、この火の見櫓は8メートルちょっと、(8.2メートルなどとしないでざっくりと押さえればいいんですよね)ということになります。



写真のアングルがよくなかったですね、屋根のてっぺんの避雷針についている矢羽がきちんと写っていません。写真を撮る前にじっくり観察しないとこのような失敗をしてしまいます。反省。ドラ型の半鐘が吊るしてあります。どんな音がするのでしょう・・・。



3本の部材から成る脚ですが、トラス材は脚の付け根を繋ぐもののみです。背の低い火の見櫓によくある脚部の構成です。

櫓全体に錆が目立ちます。メンテナンスをしていないのでしょう。たとえ本来の機能が無くなったとしても地域の安全遺産としていつまでも健全な状態を保持し続けて欲しい、そう思います。


  
422

もう1基、水代橋のたもとに立っていました。なぜか屋根が目立ちます。特に大きいわけでもないのに。



屋根は少し傾いています。見張り台直下の構造ががっちりしています。6角形の見張り台のシンプルな手すり、好みです。



背が高い火の見櫓ですから途中に踊り場がありますが、なんとも簡素な造りです。でも踊り場があると恐怖感が和らぎます。私は経験的にこのことを知っています。



脚部に注目。よくある「がに股」タイプです。はっきり書きますが、このタイプは私的には好みではありません。美しいと思う脚部を参考までに載せます。比べてみてください。


東筑摩郡山形村上大池にあった火の見櫓の美脚

どうでしょう、こちらの方が美しいと思いませんか? でも人それぞれですから「いいえ、私は上の方がかわいくて好み」なんてね。

残念ながらこの火の見櫓は撤去されてしまって、もうありません。


火の見櫓観察の世界には出口がありません・・・。