2005年11月 浜松市内で撮影
■ 昔「巨人大鵬卵焼き」という言葉が流行ったが、調べるとそれは昭和40年代のことだった。
あの頃はプロ野球では巨人、大相撲では横綱大鵬が圧倒的な強さと人気を誇っていた。卵焼きはお弁当のおかずの定番だった。
そして巨人戦や大相撲を見ていたテレビはナショナル製だった。田舎にはナショナルショップしかなかったのではないか。都会の事情は分からないが田舎ではナショナルは信頼のブランドだった(たぶん、まちがいなく)。
♪ 明るいナショナル 明るいナショナ~ル みんな 家中(うちじゅう) なんでも ナショ~ナ~ル~
まさにこのコマーシャルソングのように、我が家ではテレビでも洗濯機でも冷蔵庫でもとにかく家電はみんなナショナル製だった。巨人大鵬卵焼きにナショナルを加えてもいいのではないかとさえ思う。
だが今は事情が違う。我が家でナショナル、いやパナソニック製は冷蔵庫のみ、でもないか・・・。ファクスもパナソニック製、私の部屋のミニコンポもパナソニック製。でもテレビも洗濯機もオーブンレンジも炊飯器も違うメーカーの製品だ。
家電製品で圧倒的なシェアを誇るメーカーなど無くなっている。ブランドは気にしないでコストパフォーマンスで製品を選ぶ時代になったのかもしれない。国産でなくて、韓国など、国外メーカーの製品でも性能さえよければかまわないという消費者も多いと思われる。
パナソニックの業績不振がここ何年か続いている。これは上述したような時代の流れに因るもので、仕方がないと思う。でも何かすごい「すぐれもの」でも開発できれば事情は変わるかもしれない。
今朝、いつもより早く家を出て、車中で久しぶりに「歌のない歌謡曲」を聴いた。この長寿番組は1951、2年から続いているようだが、スポンサーはずっとナショナル、パナソニックで変わっていない。
「歌のない歌謡曲」を聴きながら、今夜はナショナルのことを何か書こうと思った・・・。