透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

東寺

2013-11-20 | A あれこれ

秋 古都の旅19

 秋篠寺で伎芸天に会うことができた。これで今回の古都の旅で予定していた寺院を全て訪ねたことになる。すこし欲張ってあちこち見て歩いたので疲れたが充実していた。


秋篠寺 南門

法隆寺から秋篠寺へと移動したことで奈良のスケール感をつかむことができた。再び奈良を訪れる際には有効だろう。


バッテリー切れとなって・・・、これが最後の1枚。

近鉄線の平城駅まで歩く。京都駅のひとつ手前の東寺駅で下車して、東寺へ向かう。東寺の五重塔は総高 約55メートル、現存する五重塔で最大で京都のランドマークとなっている。テレビドラマでもまずこの塔が映し出されて「京都」と表示される。

この塔は過去4回も焼失しているという。現在の塔は江戸時代の初期(1644年)に徳川家光の寄進によって建てられた、ということがリーフレットに紹介されている。

法隆寺の五重塔に比べてデザインが洗練されている。いや、加工精度・施工精度が上がったことによりそのように感じるのかもしれない。法隆寺の五重塔は素朴な印象で、手づくり感があった。

時間的に余裕がなく、東寺では講堂の仏像だけ拝観することにした。堂内壇上には大日如来座像を中心に、21尊もの仏像が安置されている。曼荼羅世界を表現したものだという。

秋篠寺でひたすら美しい姿を求めたとしか思えない天女・伎芸天を観た後なので、いかにも古の仏といった雰囲気が漂う、観る者を力で圧倒するような姿には馴染めなかった。ただ、帝釈天の整った顔立ちは理知的で美しいと感じた。



暮れなずむ京都・・・、歩いて京都駅に向かう。駅の書店で『東寺のなぞ 巨大伽藍に秘められた空海の意図』三浦俊良/祥伝社黄金文庫を買い求めた。 

新幹線のぞみ、中央線しなのと乗り継いで 予定通りの帰宅で秋 古都の旅を終えた。


 今回訪ねた古都の寺院はどこも個性的で魅力的でした。

再訪する機会があるよう願って、「秋 古都の旅」の稿を終わりにします。