火の見櫓観察のポイント(改訂121008)を再び載せます。
1 火の見櫓の立地、環境
10 周辺の状況・環境、観察時の季節や天候、時間など
11 消防団詰所(屯所)、消防倉庫の有無、火の見櫓との位置関係と両者の形や色などのバランスなど
12 観察者の主観的な印象
13 その他
2 火の見櫓の全体の様子
20 形式:1本柱、梯子型(2本柱)、櫓型(3本柱、4本柱 その他の型)
21 櫓の高さ、脚の長さ、脚間長さ
22 プロポーション:上方への絞り方(櫓が描く曲線の様子) 総高/脚間長さ、逓減率
23 屋根と見張り台の形、大きさ及びバランス
24 色
25 メンテナンス 損傷の有無 発錆状況など
26 その他
3 火の見櫓を構成する各部の様子
30 屋根の有無 屋根の形(平面形と立体形)と飾り(避雷針と飾り、蕨手、その他)
31 半鐘の有無 半鐘の設置位置、形(梵鐘形(表面の様子)、ドラ形) 半鐘用の小屋根の有無 形
32 見張り台の有無 見張り台の平面形、床の構成、手すりのデザイン
33 踊り場の有無 踊り場の平面形、床の構成、手すりのデザイン
34 櫓の平面形(3角形、4角形、その他)と立体形、構成部材の種類(鋼材、木材、石、コンクリート、その他)、寸法、接合方法(鋼材:ボルト、リベット、溶接)、ブレース(筋かい)の材料と構成
35 梯子の設置の仕方(櫓の内部、外部、櫓の横架材利用)構成部材 手すりの有無など
36 脚部のデザイン 単脚、複合脚(トラスの組み方やアーチの有無 カーブの様子)
37 基礎:独立基礎、一体型(塊状)基礎
38 消防信号表示板の有無 銘版の有無と記載内容(製造所名、製造年、寄贈者名など)
39 付加されているもの スピーカー、サイレン、アンテナ、照明、ウインチ、ホース掛けなどの有無 その他
4 その他
今朝(16日)塩尻市の西条地区の火の見櫓を観察してきました。
本稿では上に挙げた観察ポイントのうち、
1 火の見櫓の立地、環境
10 周辺の状況・環境に注目してみます。
①
撮影日130816 以下同じ
②
③
④
■ 火の見櫓は道路沿いに立っていることが多いです。火災の発生をいち早く伝えるという機能からすればこれは当然のことと言えるでしょう。消防団員が駆け付けやすいですから。辻に立っている場合も少なくありません。道路沿いだと比較的見通しが効きやすいということもあるかもしれません(直線道路ならば)。
⑤
中にはこのようなところに立地ているものもあります。まわりの樹木が生長して周囲の見通しが効かなくなっています。この火の見櫓はうっかり見過ごすところでした。
火の見櫓は景観上のアクセントです。にもかかわらず周辺環境と違和感無く調和しているところがすばらしいです。