538 火の見櫓のある風景 上高井郡高山村宮関にて 撮影日150510
537 上高井郡高山村黒部の火の見櫓 昭和31年5月竣工 撮影日150510
■ 総じて長野県の東信、北信地区の火の見櫓は細身。4角形の櫓、等辺山形鋼のブレース。8角形の屋根、蕨手がないのはちょっと残念。円形の見張り台、飾りのないシンプルな手すり。
踊り場はカンガルーポケット。切妻の小屋根の下につるりんちょな半鐘を吊り下げてある。
にぎやかな脚元。
路上観察 上高井郡高山村黒部にて 撮影日150510
蔵の小屋組に注目。唐破風のような形の梁の納まりが絶妙、隣の須坂市でも同じ小屋組を見かけたが、こんな小屋組は今まで見たことがなかった(と思う)。
妻壁に牛鼻(蔵ワッペン←藤森照信さん命名)がないと何だか変。
民家巡りをしていた昔が懐かしい・・・。
大同神社 鎮守の森全景
■ 狛犬について書く場合、神社に関する用語を知らないと表現に窮する。少しずつ神社用語を覚えていきたい。鎮守の森(杜)という言葉は耳にするが、社叢(しゃそう)という耳慣れない言葉も同義。神社用語の基礎知識として覚えておきたい。
権七堰(ごんしちせぎ)に架かる石橋の先に木造の大きな鳥居がある。鳥居にもいくつかのタイプがあって、それぞれ名前がついている。この鳥居は台輪鳥居。この神社用語も覚えておきたい。知らないことを知ることは楽しいが、なかなか覚えられない・・・。
柱の頂部にある円い部材を台輪という。家具にも台輪があるから既に知っている言葉だが、鳥居にも使われていることは知らなかった。「台」という言葉から、島木の下に設置した部材と見るべきかもしれない。この島木という言葉も知らなかった・・・。
拝殿の前に千度石が据えてある。
千度と刻んである。
拝殿に向かって右側に社務所
拝殿の奥の本殿。一間社流造。本殿には建築的な型式による名称が付いている。
この神社には地元下鳥羽地区の産土神が祀られている。産土神・・・、うぶすながみ。辛うじて知っていた。
この神社を守っている狛犬
右の獅子の台座に大正四年十一月起工、左の狛犬の台座に大正五年五月竣工とある。起工年月を記してあるのは珍しいのでは。この狛犬、台座からしてなかなか立派。
御即位記念とあるが大正天皇の即位を指すのかな。
獅子の肢元で子どもが遊んでいる。微笑ましい姿ではあるが、ちゃんと聖域を守れるの?と訊きたくなる。
でも親はちゃんと恐い顔をしている。
左の狛犬もやはり子どもがいる。
これはキャベツではなくて、牡丹。牡丹に意味があるのか、無いのか、気になる。
なかなか見事な立体造形。なぜこれほどまでにカールさせているのだろう・・・。
長くて流れるような尾がなかなか好い。
狛犬のタイポロジーにも取り組みたいがまだ先になりそう・・・。
台座寸法 720×1100 (黒みかげの台座)
像の高さ 約1200