透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

諏訪松尾神社の道祖神

2015-05-20 | B 石神・石仏


安曇野市豊科の諏訪松尾神社の境内に祀られている道祖神  

■ 抱肩握手像と呼ばれる道祖神で、高さ約1m、巾約80cmの自然石に彫り込んである。像を囲むように大きく建立年が彫ってある。明治三庚午年 二月三吉日と読んだ。

摩耗していて顔の表情は分からないが、温和な表情がイメージされる。



裏面には帯代五拾両と彫ってあるが、これはかなりの高額では・・・。ちなみに朝日村西洗馬の抱肩握手像の帯代は五両(下)。 

    


 


545 高山村なかひら地区の火の見櫓

2015-05-20 | A 火の見櫓っておもしろい


545

 「高山村なかひら地区の火の見櫓」というタイトルにはしたが、これは消火ホース乾燥塔に半鐘を付加したもの、と解した方がよさそうだ。が、その半鐘も既に無く、切妻の小屋根が残るのみ。消火ホース乾燥塔か火の見櫓か、これは認識論。→過去ログ

総じて高山村の火の見櫓はよくメンテナンスされているという印象だが、この乾燥塔はだいぶ錆びているし、脚部は曲っているし、のぶさん指摘の通り、何だか存在すら忘れられているという感じ。

櫓の造形はなかなか味わい深い。かなり細く絞り込んだ櫓の上部も横架材で3本の柱材を繋ぎ、ブレースを入れている。ブレースは東北信の一般的なタイプ、櫓の下部はリング式ターンバックル付きで上部は平鋼(または山形鋼)。

そして頂部には飾りも付けてある。腕木の先端に消火ホースを引き上げるときに使う滑車をちょこんと付けてあるが、これが可愛い。

滑車のすぐ下にホースを掛けるフックがいくつか付けてある。消防団員は梯子でここまで登ってホースを掛けるのだが、きちんとした足場もなく、作業はなかなか大変ではないかと思う。