透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「人口減少時代の都市」

2018-06-13 | A 読書日記



 先週末(8、9日)セミナーに参加するために上京した。

上京するたびに東京駅前の丸善に行く。店内の落ち着いた雰囲気も好いし、開店が午前9時と、早いのも好い。友人との待ち合わせにもここのカフェを利用している。

中公新書を2冊、『人口減少時代の都市 成熟型のまちづくりへ』と『人口減少時代の土地問題』を買い求めた。前書を昨晩(12日)読み終えた。

!と思った箇所に付箋紙を貼りながら読んだ。

**人口減少局面に入っているのに、相も変わらず高度成長期のやり方を続けているから、危機に陥るのだ。**(190頁)

**人口減少はいずれ、ほぼすべての自治体が受け入れなければならない現実である。それに抗うことが可能なのも、条件のよい首都圏の都市でせいぜいあと一〇~十五年である。いま、こうした人口吸引ゲームに興じる一方で、人口減少の先を見据えた長期的なまちづくりへの投資を怠っている自治体こそ、究極的には敗者となるであろう。**(191頁) 

本書で著者の諸富 徹氏は人口減少時代の到来を前提に成長型社会から成熟型社会への転換の必要性を説き、そのあり様ついて論考している。