■ 9月の読了本6冊。相変わらず文庫と新書ばかり。
『本所おけら長屋』八~十一 畠山健二(PHP文芸文庫)
このシリーズは売れに売れ、既に累計100万部を突破している。第三巻以降は短編が5編収録されているが(一巻は7編、二巻は6編)、どれも読みやすく、読了するのにそれ程時間がかからない。十一巻に収録されている「こまいぬ」は狛犬好きな方におすすめ。カバーのイラストも好ましい。
『月はすごい 資源・開発・移住』佐伯和人(中公新書)
**一番身近な天体、月。約38万km上空を回る地球唯一の衛星だ。アポロ計画から約半世紀を経て、中国やインド、民間ベンチャーも参入し、開発競争が過熱している。本書では、大きさや成り立ちといった基礎、探査で新たに確認された地下空間などの新発見を解説。人類は月に住めるか、水や鉱物資源は採掘できるか、エネルギーや食糧をどう確保するかなども詳述する。最前線の月探査プロジェクトに携わる著者が月面へと誘う。**(帯の本書紹介文)
『新幹線を運行する技術』梅原 淳(SBビジュアル新書)
「超過密ダイヤを実現する高速鉄道の秘密」というサブタイトルからは限定的なテーマについて書かれた本、という印象を受けてしまうが、内容は多岐にわたっている。
新幹線を運行するシステムは構成要素が多く、複雑だということが分かる。**旅客が乗車の前に特急券を自動改札機に投入すると、特急券のデータが新幹線用の無線回線を通じて車掌が携えている車掌携帯端末へと伝えられるのだ。** (26頁) 考えてみればこのようなシステムだってスゴイと思う。本書には新幹線のスゴイがいくつも紹介されている。鉄ちゃん、鉄子さんでなくても読んでおもしろい。
新幹線に最後に乗ったのはいつだったかな・・・。