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■ 昨日(27日)の朝カフェ、カウンター内は顔なじみの店員さんふたり。ふたりとも25日(日)まで豊科のカフェで開催していた「火の見櫓のある風景 スケッチ展」に出向いていただいたとのこと。うれしい。
席に着いて『本所おけら長屋 十四』を読む。帯に**泣けて笑えて元気になる時代小説の決定版!」**とあるが、確かに。読んでいて、時に声を出して笑い、時に涙を流す・・・。
この巻に収録されている「まつあね」は信頼し合うことの尊さがテーマと言っていい。**「証文なんて要らねえ。証文があったって、返す気のない人は返さねえでしょう。証文がなくても返す人は返します。本当の証文というのは心の中にある。あたしはそう思うよ。さあ、中をあらためて・・・」(33頁)
信頼がテーマと言えば、藤沢周平の「約束」もそうで、好きな作品だ(過去ログ)。
『本所おけら長屋』は何巻まで刊行されるのか分からないが読み続けていきたい。『本所おけら長屋 十四』を読み終えたら、読みかけの『巨人たちの星』ジェイムズ・P・ホーガン(創元SF文庫)に戻ろう。