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■ 今月5日(土)は啓蟄だった。この日、土中で冬ごもりしていた虫たちが地上に出てくるというのに、コロナ禍にある人間社会にあって私は週末には不要不急の外出を避け、巣ごもりを続けている。一体いつになったら、週末の巣ごもりを解除して外に出ることができるようになるのだろう・・・。コロナ禍に「終息」は無く、あるのは第何波だかの「収束」ということなのかな。アフターコロナ社会はなく、ウイズコロナ社会が続くのかと思うと気が滅入る。
巣ごもりですることと言えば読書。で、先週末『鉄道趣味人の世界』池口英司(交通新聞社新書2022年)を読んだ。
この本の章立ては次の通り。
はじめに
第1章 鉄道趣味の歴史
第2章 鉄道趣味人たちの生き方
第3章 学習の場の鉄道趣味~鉄道研究会の存在
第4章 鉄道趣味の今
第5章 鉄道趣味人の終活
おわりに
鉄道大好きという人は多い。その数は100万人とも200万人とも言われているが、この本は鉄道趣味人たちの生態が知りたいという人にはおすすめ。
**「単なる輸送手段であるはずの鉄道が、見方を変えることによって色々な価値を見つけられる。その広がりが面白い」**(67頁)この本で付箋を貼ったのはこの記述の1カ所のみ。私も火の見櫓の観察について、同じように考えている。
巻末に載っている「未来へ伝えたい鉄道書100」というリストは有用。