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■ 朝カフェで『夜哭烏』今村翔吾(祥伝社文庫2017年)を読もうか『和辻哲郎 建築と風土』三嶋輝夫(ちくま新書2022年)を読もうか迷ったが、羽州ぼろ鳶組シリーズの第2巻『夜哭烏』を先に読むことにした。
**火消には独自の規則がある。まずは士分の火消しが太鼓を打ち、それを聞いた後でないと町火消は半鐘を鳴らすことは出来ない。**(25頁)
このことについて**「気付いた者から太鼓なり半鐘を鳴らせばいいじゃないですか。そんなことをしている内に火が広がってしまう」**(26頁)と、登場人物が言うが、ぼくも何年か前にこのことを知った時、同じことを思った。
**ここ麹町半蔵門外は定火消設立当初から火消屋敷が置かれ、(後略)**(47頁)、このことについては『あ、火の見櫓!』に書いた。
小説を楽しみながら江戸の火消し事情が分かるのはうれしい。