透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

人類絶滅は愚行が招く・・・

2022-03-05 | D 新聞を読んで

 恐竜絶滅の原因として最も有力なのが隕石衝突説だ。今から6600万年ほど前、巨大な隕石がメキシコのユカタン半島に衝突、大量の粉塵が巻き上げられたことにより、太陽光が遮られて長期間に亘り気温が低下して植物が育たず、多くの恐竜はエサを失い、絶滅していった・・・。

 
信濃毎日新聞2022年3月5日付朝刊第3面の見出し

同紙の記事はロシア軍がウクライナ南部にある欧州最大級のザポロジエ原発を砲撃したと報じている。また、「「最悪の罪」自覚はあるか」という見出しの社説で**核燃料や格納容器に害が及んでいたら・・・。両国のみならず、周辺国をも取り返しのつかない状況に陥れていた。たとえ誤射としても至近距離で発泡すること自体、常軌を逸している。**と書いている。

恐竜は巨大隕石が地球に衝突したことによって、絶滅に至ったという説が最有力だが、人類絶滅は実に愚かな蛮行が招くのかもしれない。メディアが報ずるロシア軍のウクライナ侵攻のニュースを見ていると、それがリアルな予想となるような気がしてならない。

今日(5日)日本の近くをミサイルが飛翔した・・・。


 


「27 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」再び

2022-03-05 | E 週末には映画を観よう

 寅さんシリーズ第27作「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」。この作品は既に観ている(過去ログ)。今日(5日)改めて観て、主人公は寅さんではなく、ふみ(松坂慶子)さんだと思った。そう、これはひとりの若い女性の・・・、生き様、そう、生き様を描いた作品だ。

瀬戸内海のとある小島、祖母の弔いに帰ってきていたふみさんは、墓地にお参りに来て、そこで寅さんと出会う。わずかの間一緒に過ごしただけなのに船で島を離れる寅さんをふみさんは手にしていた日傘を振りながらずっと見送っている。お互い惹かれるものがあったのだろう。

ふみさんは大阪で芸者をしている。ある日、石切神社の縁日で寅さんと偶然再会する。ふたりは一緒にお宮詣りをするなど、楽しく過ごす。ふみさんが絵馬に書いた願い事によって、生き別れの弟がいることを寅さんが知ることとなり、その日のうちに連れ立って弟に会いに行く。しかし弟は一月前に亡くなっていた・・・。哀しみにくれるふみさん。

その日のお座敷、ふみさんは体調不良を理由に途中で帰ってしまう。夜遅くふみさんは酔って寅さんの宿を訪ねる。優しい寅さんに縋りたかったのだろう。
「うち泣きたい」
「えっ」
「寅さん泣いてもええ?」
「寅さん、うち眠い、今夜ここに泊めてぇ」

だが、寅さんは同衾を避けるため、階下の宿主の部屋へ。翌朝早く、置手紙をして宿を後にするふみさん。寂しそう・・・。

*****

柴又まで来たふみさん、寅さんに結婚報告。対馬から大坂に出てきて板前の修業をしていた男に見初められ、一緒に対馬に帰ってすし屋を開くことになったと。後日対馬までやってきた寅さんと再会したふみさん。寅さんを見つめる目に涙。

♪ 教えて欲しいの 涙のわけを

 (中略)

  今でもあなたを 愛しているのに

 (「夕月」黛ジュン 作詞 なかにし 礼)