1410 茅野市玉川 4柱44型脚部トラス脚(ガッツリ貫通)撮影日2022.12.04
■ しばらく前に茅野の火の見ヤグラー・藤田さんが茅野市玉川に立っているこの火の見櫓と富士見町境葛窪の屋根・見張り台付き火の見梯子をSNSにアップしていた。両方ともぜひ見たいと思った。4日にやぐら友だちとでかけた。
「大麦小麦」からの帰路、この火の見櫓を見た。場所がよく分からなかったが、そこはやぐら(最近ひらがな表記がしっくりくる)勘。遠回りすることもなく、行き着くことができた。
おおガッツリ貫通!
踊り場までは外付け梯子で上り下りするようになっている。その梯子も倉庫の軒をプチ貫通している。雨仕舞が気になる。柱材等の貫通部の様子から塗膜防水で処理しているものと思われる。
シャッターの手掛け穴から中を覗く。真っ暗で何も見えない・・・。目が慣れて、トラス脚が見えた。
貫通やぐらはそれほど珍しくはない。RC造やCB(コンクリートブロック)造の場合には火の見櫓の脚部と倉庫を一体化することで構造的な共持ち効果(耐震補強効果)を期待しているのではないかと思われるが、地震時の挙動が倉庫と火の見櫓とで違うはずなので、そのような効果が得られるものなのかどうか、私には分からない。また倉庫が木造の場合、どのような意図で(どのようなことを期待して)ガッツリ貫通をつくっているのか理由が全く分からない・・・。
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見張り台の下に消火ホースを掛ける作業用のカンガルーポケットを設置している。
4日に見た火の見櫓は既に見ているものを含めて15基。掲載しなかったものもあるが、本稿でそれらの掲載記事を終りにする。