透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

なぜ? ガッツリ貫通 ○

2022-12-07 | A 火の見櫓っておもしろい


1410 茅野市玉川 4柱44型脚部トラス脚(ガッツリ貫通)撮影日2022.12.04

 しばらく前に茅野の火の見ヤグラー・藤田さんが茅野市玉川に立っているこの火の見櫓と富士見町境葛窪の屋根・見張り台付き火の見梯子をSNSにアップしていた。両方ともぜひ見たいと思った。4日にやぐら友だちとでかけた。

「大麦小麦」からの帰路、この火の見櫓を見た。場所がよく分からなかったが、そこはやぐら(最近ひらがな表記がしっくりくる)勘。遠回りすることもなく、行き着くことができた。 


おおガッツリ貫通! 

踊り場までは外付け梯子で上り下りするようになっている。その梯子も倉庫の軒をプチ貫通している。雨仕舞が気になる。柱材等の貫通部の様子から塗膜防水で処理しているものと思われる。






シャッターの手掛け穴から中を覗く。真っ暗で何も見えない・・・。目が慣れて、トラス脚が見えた。

貫通やぐらはそれほど珍しくはない。RC造やCB(コンクリートブロック)造の場合には火の見櫓の脚部と倉庫を一体化することで構造的な共持ち効果(耐震補強効果)を期待しているのではないかと思われるが、地震時の挙動が倉庫と火の見櫓とで違うはずなので、そのような効果が得られるものなのかどうか、私には分からない。また倉庫が木造の場合、どのような意図で(どのようなことを期待して)ガッツリ貫通をつくっているのか理由が全く分からない・・・。

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見張り台の下に消火ホースを掛ける作業用のカンガルーポケットを設置している。


4日に見た火の見櫓は既に見ているものを含めて15基。掲載しなかったものもあるが、本稿でそれらの掲載記事を終りにする。


ひのみくらぶオフ会@大麦小麦

2022-12-07 | C 名刺 今日の1枚

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右から中澤さん(198枚目) 藤田さん(191枚目) ひのみちゃん(163枚目) 私

 4日、計画通り富士見町の火の見櫓を見て、原村を通り茅野市玉川にある「大麦小麦」へ向かう。ここで茅野市の火の見ヤグラー・中澤さんにお会いした。お渡しした名刺は198枚目だった。

中澤さんは#ひのみくらぶ をつけて火の見櫓情報を発信しておられる。藤田さん然り、ひのみちゃん然り。で、しばしひのみくらぶのオフ会と相成った。

火の見櫓がつなぐ縁、これからも。


 


原村の火の見櫓  ○

2022-12-07 | A 火の見櫓っておもしろい


(再) 諏訪郡原村 4柱44型ブレース囲い 撮影日2022.12.04

 この火の見櫓は2010年の8月に見ているが、その時はなぜか下の写真①を載せただけ。なぜなのか、なぜ火の見櫓の全形写真や各部分の写真を載せていないのか分からない。撮影しているのに・・・。



2010年8月撮影





鋼板の床は古い火の見櫓に使われていることが多いと思う。見張り台に比して屋根が小さく、アンバランス。


地上から踊り場までは外付け梯子で上り下りする。踊り場にはいるための開口の設えはあっさりしたもの。


櫓下端も4方交叉ブレース。このようなものを「ブレース囲い」と名付けた。コンクリートを独立基礎のように盛り立ててある。なぜだろう。 柱脚保護のためか?


 


富士見町の火の見櫓 ○

2022-12-07 | A 火の見櫓っておもしろい


1409 諏訪郡富士見町立沢 4柱44型トラス脚(トラスもどき) 撮影日2022.12.04

凡庸な風景が火の見櫓によって魅力的に見える。これをぼくは「あばたもえくぼ効果」と呼んでいる。


 諏訪地方には火の見櫓も多いし、蔵も多い。で、火の見櫓と蔵のツーショットが撮れる。


赤い屋根が目立って遠くからよく見えていた。この火の見櫓は4柱44型で南信方面で最も多く、全体の7割近くを占めている。


屋根・見張り台は端正なつくり。余分なものが無いことが実に好ましい。


消防信号板 鐘の叩き方の復習