透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

富士見町落合の火の見櫓 ○

2022-12-13 | A 火の見櫓っておもしろい


(再) 火の見櫓のある風景 富士見町落合にて 4柱44型トラス脚

 既に見ている火の見櫓だから、この1枚を撮って直ちに先へ。そろそろ富士見の沼から抜け出さないと、約束の午後2時ころに山梨の山荘に着かなくなってしまう。



この写真は2017年9月24日に撮影したもの。見る方向によって随分印象が変わる。きちんと確認しないと、ダブルカウントしてしまう・・・。



富士見町富士見の火の見櫓3 ○

2022-12-13 | A 火の見櫓っておもしろい


1415 富士見町富士見 松目集落センター 3柱66型トラス脚 撮影日2022.12.11

 山梨に向かう途中、富士見町で沼ってしまった。出発時刻を予定より1時間ほど早くして良かったぁ。


3柱66型は中信地域では最も多いが、南信地域では数少ない3柱タイプ。地域によってなぜタイプが偏在するのか、分からない。


火の見櫓って蔵と相性が良いと思う。


見張り台の手すりの大胆なデザインが好い。6角形の1辺の長さと手すりの高さを同じにして、正方形をつくって、交叉ブレースを直交させているる。これはもちろん偶然ではなく、製作者の意図によるのだろう。


脚部 きっちりトラスは見て気持ちがいい。


 


富士見町富士見の火の見櫓2 ○

2022-12-13 | A 火の見櫓っておもしろい

 観察した火の見櫓に付けている通し番号、カウントミスが多少あるかもしれないが、1400を超えた。2010年5月にスタートした火の見櫓巡り、毎年平均120基近い火の見櫓を見てきたことになる。このブログに書いている火の見櫓の記事は年内に1,900稿を超える。微細な塵だって積もれば山となるというのだから、記事を書き続ければ2,000、3,000稿にもなるだろう。それにしても、よくもまあ、飽きもせずに同じようなことを繰り返し書いてきたものだ。

新聞にラジオにテレビ、メディアで何回も紹介された。新聞や雑誌に寄稿もしたし、本も出して、それなりのアウトプットはした。他に自分を褒めるようなこともないから、このことで自分を褒めたいと思う。ここに至ってこの趣味をやめるわけにはいかないし、やめるつもりもない。

火の見櫓を通じて人との繋がりがきればいいなぁ、と思っている。ひのみくらぶもこの考えに基づく活動だ。来年は火の見櫓をめぐるどんな活動ができるだろう、どんな出会いがあるだろう・・・。



1414  富士見町富士見 大平コミュニティセンター 4柱44型トラス脚 
            昭和36年(1961年)3月12日竣工 撮影日2022.12.11

 4柱44型トラス脚。この火の見櫓も南信地域で最も多いタイプだ。プロポーションも良い。整った姿、形の火の見櫓だ。スピーカーが見張り台を占めているのは残念だが。








 


富士見町富士見の火の見櫓1 ○

2022-12-13 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)富士町富士見御射山神戸 4柱44型トラス脚 1955年(昭和30年)5月21日竣工 撮影日2022.12.11

 消防団詰所(屯所)の真後ろに火の見櫓が立つ配置は案外多い。


後ろに回ってみるとこんな様子。


この火の見櫓の屋根の軒も反りが強いが、反りの様子で屋根の印象が変わる。この屋根は四隅の反りが特に強く、和の印象は無い。見切妻屋根の小屋にモーターサイレンを納めているのだろう。この位置だとメンテナンスのときどうするのかな、と気になる。


梯子の桟と手すりの上下に縄を巻いてある。掴まりやすいようにという実に好ましい配慮。外付け梯子はこのように櫓に正対させるのが一般的な掛け方。


やはり脚の型はトラス脚がベスト。


 


茅野市金沢の火の見櫓 ○

2022-12-13 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)茅野市金沢 金沢小学校のすぐ近く 4柱44型複合脚(トラス脚、ショートアーチ)撮影日2022.12.11


交差点の脇に立っている。この火の見櫓は2010年9月に見ている。詰所(屯所)がその後建て替えられている。以前はいきなり火の見櫓本体にフォーカスしてしまって、上掲2枚のような火の見櫓周囲の様子が分かる写真を撮っていなかった。大いに反省する。


2010年9月に撮った写真と見比べて、消防団詰所(屯所)が建て替えられていることが分かった。


軒の反りのきつい屋根。見張り台の床の開口上部に安全対策の手すりが設置されている。見張り台の隅切り部分を方杖で突いている。


踊り場が2か所あり、上の踊り場のところに消火ホースを掛けるフックを設置してある。このことや、全形の様子から、この火の見櫓の高さは15mを超えていると推測できる。


地上から踊り場まで外付け梯子を設置しているが、このように櫓と横並びに設置している事例は静岡で見た。長野県では珍しいかもしれない。この火の見櫓も踊り場にも半鐘を吊り下げてある。


2010年9月にこの火の見櫓を載せているが、その時は写真を2枚載せただけで観察記をほとんど書いていない。観察を始めたばかりで火の見櫓がよく見えていなかったか・・・。






茅野市ちのの火の見櫓 ○

2022-12-13 | A 火の見櫓っておもしろい

 大学の研究室の後輩が所有する山梨県の本栖湖近くにある山荘に出かけてきた。途中で火の見櫓を見ようと、高速道路を使わず、一般道で往復した。見た火の見櫓は、往路で24基、復路で3基、計27基。本稿から過去に見たことがある火の見櫓も含め、全て掲載していきたい。



1413 茅野市ちの横内 4柱44型トラス脚 撮影日2022.12.11

 茅野市ちの横内に立っているこの火の見櫓は国道20号(甲州街道)を岡谷・塩尻方面に向かって走行していると、目に入るのでかなり前から気だ付いていた。だが、いままで観察する機会がなかった。11日の朝、山梨に向かう途中で立ち寄り観察した。

この火の見櫓は達屋酢蔵神社の境内と思しき場所に立っている。この神社でも今年「御柱」が行われた。その時の様子はひのみくらぶの会員がSNSに投稿していた。


南信地域で最も多い、4柱44型トラス脚の火の見櫓。姿、形が整っている。屋根と見張り台の大きさのバランスも良い。総じて南信地域のこのタイプの火の見櫓は形が整っているという印象だ。スピーカーが設置されていないのも好ましい。脚も正しいトラス(トラスもどきではない)。


屋根の四隅には蕨手ではなく、隅角(*1)のような飾りがついている。手すりの飾りは〇と蔓状の逆さハート。表面が平滑な(つるりんちょな)半鐘を屋根の中心部から吊り下げてある。消火ホースを掛けるフックの形状に注目。一般的なL形ではなく、突起付きの丸鋼。


外付け梯子から踊り場に入る開口部のデザイン。大きなRのアーチ部材を付けている。切妻型の小屋根の下に表面に装飾が施された古いタイプの半鐘。櫓内に収めた手すり。


ピントが甘いのは手振れか? 


*1 隅角(すみづの)社寺建築用語 入母屋や寄棟の屋根の下り棟の先に付ける。瓦葺の場合が多いと思うが、その場合、隅巴瓦という。社寺建築には縁がないので隅巴瓦という用語は知らなかった。