■ 今朝の(21日付)信濃毎日新聞の教育面に上掲した**国の教育目標の一つに位置付け 「思考力」あなたはどう考える?**という見出しの記事が載っていた。「コンパス」というコラムにこの記事を書いたのは数学者の秋山 仁さん。
学習指導要領に新たに掲げられた「思考力、判断力、表現力等」の中で、思考力については具体的な内容が示されていないそうだ。で、研究会「思考力を育む」を東京理科大学で開催して識者が議論したとのこと。「思考力を磨きなさい」と先生や親に言われても子どもたちは戸惑うだろうと。子どもたちに具体的にどうしたらいいの?と尋ねられたら、どう答えますか?と秋山さんは問う。それで、見出しは「思考力」あなたはどう考える?となったのだろう。
コラムの中で秋山さんは**思考力のある人を「問題発見能力と問題解決能力を兼ね備えている人」と定義づけている。自分で問題を見つける。そしてその問題を自分で解決する。従来の教育では子どもたちは与えられた問題について解き方を教えてもらい、それを暗記するということが一般的ではなかったか。暗記と言えば地理や歴史などの元々暗記ものと言われる科目はもちろん、数学でさえ、解き方を暗記する科目だと言い切る者もいた、と私の遥か彼方の記憶にはある。
思考力が求められるというのは時代の要請だろうか・・・。いや、本当は前々からそうであったように思われる。取り掛かりとなる「なぜだろう」という問いかけを普段からしているだろうか・・・。
答えがあるのかどうなのかなどと、先回りしてそんなことは考えずに、常に色んなことに「なぜだろう」という問いかけをするという姿勢でいたいものだ。
コラムの結びは次の通り。**皆さんは「思考力」について、どうお考えでしょうか?**