(再)諏訪郡富士見町 4柱44型トラス脚 2022.12.04
中の写真 透明感のある初冬の風景、火の見櫓の凛とした立ち姿がなかなか良い。
火の見櫓周辺の様子によって火の見櫓の印象は変わる。火の見櫓のある風景も1方向から撮ってお仕舞いではなく、少なくとも2方向から撮るように心掛けたい、と思う。上の写真だけで終わらせてしまったら、下の風景を楽しむことはなかった。
逆光気味の写真 シルエット状に写って姿・形が際立って見える。
(再)諏訪郡富士見町 4柱44型トラス脚 2022.12.04
中の写真 透明感のある初冬の風景、火の見櫓の凛とした立ち姿がなかなか良い。
火の見櫓周辺の様子によって火の見櫓の印象は変わる。火の見櫓のある風景も1方向から撮ってお仕舞いではなく、少なくとも2方向から撮るように心掛けたい、と思う。上の写真だけで終わらせてしまったら、下の風景を楽しむことはなかった。
逆光気味の写真 シルエット状に写って姿・形が際立って見える。
(再)諏訪郡富士見町 3柱梯子3無型 撮影日2022.12.04
■ この火の見櫓のタイプ分けは悩ましい・・・。控え柱付きの梯子とも違う。3本の柱を横架材で繋ぎ、櫓をつくっている。既に何回か書いていることだが、櫓は立体的な構造だ。従って柱が3本以上必要で、現実的には3本と4本の2つのタイプがある。例外的に6本柱の火の見櫓が茨城県の小美玉市にあったが、既に撤去されている。結城市にもあったが、やはり撤去されて現存しない。SVで確認して出かけて行ったが、その時は既に撤去された後だった。
で、この火の見櫓のタイプだが、3柱梯子型としておきたい。ただし今後この名前を変える可能性もある。
屋根の中の様子を見る。3本の鋼管柱をT形の部材で繋いでいる。半鐘を吊り下げている腕木は鋼管柱から持ち出していて補強のための吊り材も下から支える方杖もない。これには驚いた。
半鐘を撮ってみた。縦帯に文字が記されており、その中で明治二十四だけ、辛うじて読み取れた。
1404 諏訪郡富士見町境 屋根・見張り台付き火の見梯子 撮影日2022.12.04
■ 昨日(4日)はこの火の見梯子が見たくて出かけた。過日、茅野市のひのみくらぶ会員(*1)の藤田さんがSNSにこの火の見梯子を投稿していた。その写真を見て、現地に見に行きたいと思ったのだった。
簡易な火の見梯子は珍しくないが、屋根と見張り台が設置されたものとなると珍しい。人は(と一般化していいと思うけれど)珍しいものと美しいものに惹かれる。趣味はこのふたつによって動機付けられているのではないか。
2本の鋼管の柱、間隔は90cm、梯子桟の間隔(ピッチ)は40cmだった。この火の見梯子、左側と手前に傾いている。塊状のコンクリート基礎が不同沈下したのだろう。
藤田さんはこの火の見櫓(一般的な呼称として)について**くるくる回りそうでカワイイ。**とコメントしている。確かに。見張り台の床は直線材で構成されていることが多いが、これは円形・円弧状にした鋼材を使っている。このことがくるくる回りそうという印象をより強くしているように思う。
屋根裏面を見る。円錐形の屋根面の補強材と屋根を鋼管柱に接合する部材の形状が実に美しい。 つるりんちょな半鐘を吊るす横架材の上向きのカーブ、最高!
*1 #ひのみくらぶ をつけてSNS(インスタグラム)に火の見櫓の写真を投稿していただいた方です。くらぶの会員になる条件は他に何もありません。ネット上のくらぶですが、オフ会ができればいいなと思っています。
①
1403 諏訪郡富士見町境 4脚4〇型トラス脚(トラスもどき・なんちゃってトラス 名前を決めかねている)
撮影日2022.12.04
②
■ 12月4日八ヶ岳の麓、富士見町・原村・茅野市の火の見櫓巡りをした。同行者はひのみちゃん。山梨県の北杜市に隣接する富士見町境葛窪地区の火の見櫓 消防団の屯所に隣接して立っている。なかなかのロケーション。②の風景をスケッチするにはちょっと構成要素が少ないが、後方の山並みを丁寧に描けば様になると思う。左端の大きな山体のピークは甲斐駒ヶ岳か。
③
南信地域で一番多い型は4柱44型で全体の7割近くを占めるが、4柱4〇型は思いの外少ない。きっちりつくられていることが写真③で分かる。手すりに消火ホールを引き上げるための滑車とホース掛け用フックを取り付けてある。見張り台の床の高さはおよそ12m(0.4m×30)、床から屋根のてっぺんまでの高さを3mとすればこの火の見櫓の総高はおよそ15m。
④
前面道路がなだらかな坂になっている。坂をしばらく上って撮影ポイントを上げて撮ると屋根の形が分かりやすい写真になる(と、火の見ちゃんに伝授)。
屯所の2階の窓から火の見櫓に登ることができるように梯子を設置してある。窓から出入りするような設えは他でも見ている。
昨日はこの脚をなんちゃってトラスと呼んだ。主材と補強用の副材を水平部材で繋いでおり、トラスを形成していない。だが、脚の分類上はトラス脚としている。再考の要あり。
蕨手は異形鉄筋を曲げ加工してつくっている。細部まで観察しないと気がつかないと思う。だが、火の見櫓の観察の仕方は人それぞれ、それで良いと思うし、それがおもしろいとも思う。