透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

布絵展「季節を巡る」

2024-04-25 | D 切手

  

 新潟在住の布絵作家・坂井真智子さんの作品展の案内カードが届いた。カードに貼られていたのは白いチューリップの図案の63円切手。この切手をネットで調べたが、見つからなかった。なぜだろう・・・。

カードに印刷されていた布絵。新緑の森に向かって伸びる道が実に好い。一番奥は道が両側の土地より少し凹ませてある。坂井さんは風景を実によく見ている。道路の左側の薄いベージュ色に見えているところはススキだろうか。直接作品を見れば分かるだろう。手前の大きな芽吹きの木。

この風景が布で制作されているとは・・・。

今回の布絵展は「季節を巡る」というタイトル。ということは、他の季節の作品も展示される、ということなのかな。それとも今回は新緑の季節の作品が並び、次回は季節が進んだ風景の作品が並ぶということなのかな・・・。

布の風合いが活かされた風景は絵では表現できない魅力、味がある。作品を鑑賞するのが楽しみ。坂井さんが在店している日に行きたい。


 


犬山城の近くの火の見柱

2024-04-25 | A 火の見櫓っておもしろい


― 愛知県犬山市(大本町通り) 火の見柱梯子付き

 二八会(同い年の幼なじみの親睦会)の仲間、FM君からラインで火の見柱の写真が送られてきた。FM君は国宝犬山城の近くに立っているこの火の見柱が目に入り、写真を撮ってくれていた。すばらしい。 

コンクリート柱を茶色に塗装している。城下町ということで景観に配慮したのだろうか。左奥の電柱と比べると分かるが、茶色だと印象がかなり違う。


屋根が木造だと気がついた。コンクリート柱の上端を2本の梁で挟み、その上に小屋組みを井桁状に組んでいる。棟木はどうしているのか、写真では分からない。極短い束を設置しているという常識的なことしか浮かばない(追記:SVで束が確認できた)。垂木を架け、切妻屋根、瓦棒葺き。

ここまで書いて、見張り台はどうしているのだろう、と気になった。で、送られてきていた火の見柱上部の写真をトリミングして追加掲載した(下)。


2本の角型鋼管でコン柱を挟み込んで固定、その上に見張り台を載せている。屋根と同様の方法が採られている。見張り台の床の四隅を方杖で突いている。なるほど、こうやっているんだ。

火の見櫓は十基十色だ。


 


「マティス 自由なフォルム」

2024-04-25 | A あれこれ

 
六本木ヒルズ森タワーから俯瞰した国立新美術館(撮影:2023.04.13)
設計:黒川紀章・日本設計  


 国立新美術館の空間構成は単純明快だ。ウェーブしている曲面の外壁が特徴のエントランスホール、その後方に横一列に並ぶ展示室。

3層吹き抜けのエントランスホールに入ると、行きたい展示室が簡単に分かる構成になっている。2007年に開館したこの美術館には何回も行った。

現在この美術館でマティス展が開催されている(会期:5月27日まで)。21日(日)はあちこち見て歩いたけれど、一番行きたかったのはこの展覧会だった。

今回は150点を超える作品が展示されているとのことで、見ごたえがあった。

展示作品を鑑賞していくと、次第に色や形が単純化されていく様子が分かって、興味深かった。ポスト印象派に属するマティスはモネに代表される印象派の絵画のはっきりしない曖昧な色、曖昧な形から離れていく・・・。

展示作品の一部は写真撮影が許可されていた。


シンプルな色と形。ここまで単純化できれば言うことなし。


マティスの切り紙絵

切り紙絵には曖昧な要素が全くない。色も形もきっちり決まる。マティスが晩年に到達した表現。すばらしい。


会場にロザリオ礼拝堂の内部が再現されていて、びっくり。原寸大とのこと。


チケットはいつもの通り、ダイアリーに貼った。日付と同行者名を記して。


マティス展には何年も前にも行った。会場は東京都美術館だったような・・・。ネットで調べて、2004年に国立西洋美術館で開催されていたことが分かった。この年のダイアリーにはチケットが貼ってあった。12月10日に新宿で24会が開催され、参加していた。翌11日にマティス展を鑑賞していた。


マティスの絵は色が鮮やかだ。好きだな、マティスの絵。


週末東京の記は以上!