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恋愛小説 (0607)
■ しばらく前に川上弘美の『夜の公園』中央公論新社を読んだが、それ以降恋愛小説は読んでいなかった。ある方のブログに辻井喬の『虹の岬』が載っていた。読んでみようと思ったのだが、松本の書店では見つからなかった。先日、丸の内オアゾの丸善でようやく見つけた。
『ナラタージュ』島本理生/角川書店 この本の帯の背中には**一生に一度しかめぐり会えない究極の恋**とある。大学生になった私が高校時代に所属していた演劇部の顧問の先生に恋する話だが、「究極の恋」なんて、そんな結論 はやいんじゃないのかな、まだ若いのに・・・、と思った。勿論その時期でないと経験できない恋もあるだろうが・・・。
『虹の岬』に登場する川田順は60代、相手の祥子は30代後半。これは「究極の恋」なのかも知れないな、と思った。実話を元に書かれた小説だという。雨が屋根をたたく音を聞きながら、きのう読了した。
「自分に忠実に真摯に生きる」とはこういうことなのかもしれない。但し、できることではない。恋愛小説の感想を書くことは難しい。 この小説は晩秋に読むのがいい、読み始めたときの感想は最後まで変わらなかった。
経験できない
究極の恋
一度でいいから 経験してみたい(笑)