■ TSUTAYA北松本店で週末・金曜日に無料でDVDを1枚借りることができたので(65歳以上の高齢者が対象)、ブログに「週末には映画を観よう」というカテゴリーを設けていた。だが、残念ながら5月6日に閉店してしまった・・・。それで、週末にDVDで映画を観ることがなくなった。
アイシティシネマのチケット売り場の側壁(2024.12.30)
昨日(30日)、「はたらく細胞」を観た。映画館で観るのは8月の「箱男」以来、今年2回目。
阿部サダヲと芦田愛菜が演ずる父娘の体内で起きたトラブルをドラマチックな物語に仕立てている。そう、ふたりの体内が舞台だ。
登場するのは赤血球と白血球、それからキラーT細胞、ナチュラルキラー細胞、マクロファージ、ヘルパーT細胞、血小板、肝細胞。体内で悪さをする肺炎球菌と化膿レンサ球菌、黄色ブドウ球菌、それからたぶん癌細胞。
それぞれ人気俳優が演じているようだが、ぼくが知っていたのは肝細胞の深田恭子くらい。主役的な存在の白血球君も赤血球さんも知らない俳優。ふたりとも人気俳優とのことだけど。
阿部サダヲお父さんは実に不摂生な生活をしている。赤血球や白血球、その他の細胞たちにとって、彼の体内は実に劣悪な労働環境ということになる。観ていて、自分の体をいたわらないといけないナ、と思った。尤も、ぼくはタバコを吸わないし、酒も何年か前から週2回くらいしか飲まないから、彼ら、彼女らの働く環境として、それほど悪くないと思う。
愛菜ちゃんが演じている娘・日胡が急性骨髄性白血病になって入院。放射線治療の時、体内でどんなことが起きているのか、そのイメージをなかなかうまく可視化していたと思う。骨髄移植をして次第に健康を取り戻していく様子もファンタジックで美しかった。
東京国際フォーラムとMOA美術館の内部が、ロケに使われていた。どちらも知っている建築だからすぐ気がついた。スゴイ数の赤血球たちが、酸素、O2と表示された段ボール箱を抱えて、体内に見立てた東京国際フォーラムのブリッジや廊下、MOA美術館のエスカレーターを移動していく。血流、なるほどな映像表現だった。
白血球君の腕に「WBC」というワッペンが付いていた。野球じゃない、白血球だろう。White Blood・・・、Cは Cellか。帰宅してから確認した。合っていた。
映画では街中の案内標識や店の名前など、凝っていた(上掲写真参照)。注意深く見ればいろんなことに気だ付いただろう。
大人も子どもも楽しめる映画。
この一年間、ブログをお読みいただきましてありがとうございました。
透明タペストリー工房 U1
2024.12.31