透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

1006 川根本町地名の火の見櫓

2018-05-28 | A 火の見櫓っておもしろい


1006 静岡県榛原(はいばら)郡川根本町地名(ぢな) 4脚44型 撮影日180526

 ようやく目指していた川根本町に入った。自宅を出発したのが午前3時半過ぎで、ここに着いたのが午前11時半過ぎだから、既に8時間経過している。火の見櫓の隣の消防倉庫のシャッターに川根本町という町名がある。間違いなくここは川根本町だ。

やはり最初に目が行くのは屋根。この屋根の平面形は4角形だが、立体的な形はねぎぼうずかロシアの教会の屋根に喩えればいいかな。それにしてもおもしろい。屋根の下には表面が平滑、つるりんちょな半鐘がある。半鐘があるとうれしい。



見張り台の手すりはごつくて丈夫そう。



櫓のブレースは平鋼。簡易な踊り場で梯子をスイッチしている。部材の接合にボルトを使っているから、それほど古くないのかもしれない。



脚部 正面のみアーチ形の部材を用い、他は大きなリング付きの丸鋼ブレースにしている。1段上の交叉ブレースに消防信号板を設置してある。この脚部廻りはよくまとまっていて好ましい。



コンクリート基礎と火の見櫓との取り合い。


 


1005 島田市川根町葛籠の火の見櫓

2018-05-27 | A 火の見櫓っておもしろい


1005 島田市川根町葛籠 4脚44(R面取り)半〇(カンガルーポケット)型 撮影日180526

■ 櫓に外付けされた梯子と大きなガセットプレートがこの火の見櫓を特徴づけている。印象に残る姿だ。



急勾配の方形(4角錐)屋根と4隅を大きいRで面取りしたと捉えることができる見張り台の組合せがなかなか好い。



踊り場で梯子の向きが逆になる。折り返し階段に倣って折り返し梯子と呼ぶ。なるほど、こういう掛け方があったか・・・。



ブレースの1段目だけ平鋼。製作者に脚だという意識があったのかもしれない。


 


1003 島田市川根町家山の火の見櫓

2018-05-27 | A 火の見櫓っておもしろい


1003 島田市川根町家山 大井川本線大和田駅 4脚4? うかつにも見張り台の平面形を確認しなかった。撮影日180526

 よくある大きさの火の見櫓をカットして上部のみ設置したのではないか、と思わせる。消防倉庫だと思われる倉庫と火の見櫓とのツーショット、見慣れぬ両者の大きさのバランス。国道473号と大井川にはさまれた細長い土地に民家が点在している地区。民家の大半はこの国道より低いところにあるから火の見櫓はこの高さで支障ないのだろう。梯子の位置に注目。梯子の設置の仕方から消防団員は坂を上ってきてこの火の見櫓に到着すると推察できる。




 


 


1001 島田市金谷町高熊の火の見櫓

2018-05-27 | A 火の見櫓っておもしろい


1001 島田市金谷町高熊 4脚4〇4型 梯子外付け 撮影日180526

■ 静岡市から国道1号で島田市へ、国道473号を北上して川根本町を目指す。出かける前にざっくりとこのように考えていた。市街地で火の見櫓を探すのはあきらめた。

大井川を俯瞰するように北進する。「超すに越されぬ大井川」なるほど大井川は川幅が広い。島田市金谷町辺りを走行中に、この火の見櫓が我が脳内センサーに反応した。大井川鉄道の踏切を渡り、集落内の生活道路を戻った。

火の見櫓は十基十色と分かってはいてもこんな火の見櫓を目にすると驚く。既に静岡市で1基見てはいるが、この屋根もスゴイ。残念ながら半鐘は既に無く、替わってサイレンが設置されていた。







櫓に外付けされた梯子。途中踊り場で向きを変えている。



梯子を外付けしているので櫓内に消防団員が入れるようにする必要はなく、脚元はこのようにやや閉鎖的でも支障ない。後方は茶畑。全体的に発錆しているのが気になる。


 


1000 静岡市清水区宍原の火の見櫓

2018-05-27 | A 火の見櫓っておもしろい


1000 静岡市清水区宍原(ししはら) 清水宍原小学校 4脚4〇〇型

 朝8時ころ山梨県を抜けて静岡県に入った。うれしい。静岡初火の見がこれ。所変われば火の見変わる。



まず目が行ったのが屋根。こんな屋根長野にはないなぁ。軒先からの返しに機能的な意味があるのだろうか・・・。半鐘に雨がかからないようにする雨返し?



手すり子(手すりは上端の水平部材)の上部が外側に広がっている。形が茶杓に似ているなぁ。





屋根の次に目がいったのが梯子。櫓に横付けしてある。こんなの初めて見た。やはり私は、いや一般化して人は美しいものと珍しいものに魅かれる。

丸鋼の水平ブレースを入れている。



気になる脚部の様子。この先どんな火の見櫓が僕を待っているだろう、楽しみ。


 


999 南部町南部の火の見櫓

2018-05-27 | A 火の見櫓っておもしろい


999 南巨摩郡南部町南部 4脚無4型 撮影日180526



■ 今まで見てきた火の見櫓とは全く違うつくり。敢えて似たタイプを挙げるとすれば信濃町穂波の火の見櫓(810)か。共にラチス柱でスレンダーだ。

櫓のてっぺんを方形の屋根で包んでいる。飾りの風向計をつけてあるのが好い。見張り台の手すりには縦桟が無く、ハート形の飾りのみ。あっさりしている。



脚元に消防信号表示板、近くに屋外消火栓とホース格納箱、防火水槽の表示板 



信濃町穂波 撮影日170427


 


998 南部町南部の火の見櫓

2018-05-27 | A 火の見櫓っておもしろい


998 南巨摩郡南部町南部 4脚6〇〇型 撮影日180526

■ かなり背が高い。梯子桟の数とピッチを確認すればどのくらいの高さなのか分かるが、気が急いていて(と言い訳する)それをしなかった。





デザインはトータリティ、見張り台と踊り場の手すりのデザインが共通しているのは好ましい。まあ大概共通しているが。



正面のみアーチ部材を採用しているが、これは長野県内の火の見櫓にもよくある。


 


997 南部町中野の火の見櫓

2018-05-27 | A 火の見櫓っておもしろい


997 南巨摩郡南部町中野 4脚44型 撮影日180526

 国道52号から脇道へ入り、南部町公民館中野分館敷地に立つ火の見櫓と出合った。全形を撮ろうとするが、どの方向からも電柱や電線が邪魔になる。消火ホース乾燥塔も邪魔だった。



スッキリ屋根は好い。見張り台の手すりはリング付き丸鋼ブレースのような設え。床面の構成にも注目。




櫓内の見上げ。幾何学的な構成がおもしろい。

細身の櫓に大きなリング付きの水平ブレースを設置している。垂直構面のブレースは平鋼。梯子が無いが・・・。正面の構面だけ、ブレースではなく、水平部材を設置しているが、これが梯子? もしそうだとしたら、私は怖くて登り降り出来ない。



道路を挟んで反対側に消防団の詰所がある。背景にも気を使いたいが「南部町」が写るように撮影位置を決めた。コンクリートの塊状基礎。


 


995 身延町相又の火の見櫓

2018-05-27 | A 火の見櫓っておもしろい


995 南巨摩郡身延町相又 3脚6〇型 撮影日180526

■ さらに国道52号を南下する(写真は進行方向の逆、来た道路を見ている)。身延町相又のローソン近くに立っている小ぶりの火の見櫓。櫓の透け感をそれ程感じない。





梯子の手すり。簡易な手すりだがこれがあるだけでも登り降りしやすいだろう。透け感が少ない理由は横架材とブレースにあり。




 

 


身延町のマンホール蓋

2018-05-27 | B 地面の蓋っておもしろい


南巨摩郡身延町 旧中富町のマンホール蓋 撮影日180526



◎ 旧中富町のマンホール蓋 紙漉きの様子、周囲に旧中富町の花・アジサイをデザインしている。蓋にこれほどリアルに人を描いているマンホール蓋を初めてみた。


 



以前松本市のマンホール蓋にはまりをつく女の子が描かれていたが、踏みつけられるのがかわいそうという理由(だと聞いている)で現在は使われていない。これは開智学校の前の道路のもので、レアなもの。


993 身延町切石の火の見櫓

2018-05-27 | A 火の見櫓っておもしろい


993 南巨摩郡身延町切石 身延町役場中富総合会館  撮影日180526

 この火の見櫓のタイプ分けは悩ましい。脚を何本とみるか・・・。2本柱の櫓に梯子と手すりを掛けている?




鋼管の2本柱と手すりを横架材で繋いでいるから櫓を構成してていることになるかな・・・。屋根も半鐘のための小屋根と見るかどうか。タイプ分けができないような例外的なものは何にでもある。この火の見櫓もそれかな・・・。