透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

北杜市武川町の火の見櫓2 ○

2022-12-16 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)北杜市武川町 4柱44型トラス脚 2022.12.12

 スケッチしたくなるような風景。


櫓の上半分以上が逓減していない。


見張り台の下にサイレンが設置されている。見張り台の手すりの飾りは膨らみ過ぎた逆さハート。見張り台の両側に消火ホースを引き上げる滑車が取り付けられているが、片方は欠落してしまっている。




 


北杜市武川町の火の見櫓1 ○

2022-12-16 | A 火の見櫓っておもしろい


(再 過去ログ)北杜市武川町宮脇 4柱44型ブレース囲い 2022.12.12

 櫓の構成が火の見櫓らしくないのは交叉ブレースのせいだろうか。踊り場が2か所ある背の高い火の見櫓。午後3時過ぎに見たが、初冬の日は短く、既に夕方。背景の山並みは八ヶ岳(で間違っていないと思う)。


撮影する方向によって印象が随分変わる。バックの右側は甲斐駒ヶ岳。この個性的な山容で分かる。






ダイヤ形のブレースの下側が基礎に埋まっているので櫓内に入る開口が確保できている。なんだか送電鉄塔のようだなぁ。


 


山の名は? 山荘で語らう遥か昔の想い出

2022-12-16 | A あれこれ




 山荘の窓外に望む南アルプスの山2座、どちらも同定に至らず。②の中央は間ノ岳か?


11日は集まった仲間がそれぞれ持参したワイン、ビール、日本酒を飲みながら山荘を設計した頃、遥か昔の思い出話を夜中まで。翌12日の朝、積雪あり。雨は夜更け過ぎに雪へと変わったのだろう、山下達郎の歌のように。昼近くまで山荘でまったり過ごし、その後キッチリ掃除をして山荘を後にした。

 
左:富士川口湖町で昼食。山梨に来たんだから「ほうとう」でしょ。
右:食事をした「ほうとう不動」の駐車場から見た富士山。 2022.12.12

食事の後、首都圏組と分かれて帰路に就いた。精進湖付近まで国道138号を引き返して国道358号に入り、山中を甲府へ向かった。甲府の郊外で国道20号で富士見町から長野県入り。このルートは既に通ったことがある。途中、北杜市内で火の見櫓を3基見たが、いずれも既に見ているものだった。


 


本栖湖と富士山

2022-12-16 | A あれこれ


本栖湖越しに見る富士山 2022.12.11

独立峰にして国内最高峰、整った山容。この国に富士山があって良かった、と思う。


本栖湖。ここから本栖湖北側をなぞるように国道300号を進む。
国道139号に入り、本栖湖の反対側にある山荘に向かう。


山荘到着午後3時30分 自宅からの走行距離181km


身延町中ノ倉の火の見梯子 ○

2022-12-16 | A 火の見櫓っておもしろい


1432 身延町中ノ倉 火の見梯子控え柱付き 2022.12.11

 この日最後、24基目の火の見櫓は国道300号沿いに立っていた。写真の道路を奥から手前に向かって登ってきてこの火の見柱と出合った。


半鐘と木槌を小屋根の下に吊り下げてある。消防信号板もある。基本的な要素を備えたプリミティブな火の見梯子。


半鐘を叩く時の安全確保を意図して、電柱などで作業する際に使う墜落制止用器具と同じ機能の(名前があると思うが分からない・・・)もの、をきちんと設置してある。これを背に当てて半鐘を叩くという使い方をすると思う。実際に使うところを見たいものだ。


 


身延町古関の高さかせぎ ○

2022-12-16 | A 火の見櫓っておもしろい

 中間の目的地に設定していた古関郵便局に着いた。すぐ近くに土地の高低差を利用した「高さかせぎ」が立っていた。この日、23基目の火の見櫓だ。円形の見張り台はこの地域では珍しいのかな。


1431 身延町古関 4柱4〇型トラス脚 2022.12.11


火の見櫓は背が低いが、土地の高低差を活かして道路よりどの位だろう・・・、3,4m高い所に建ててあるので、周囲の集落が俯瞰できる。


道路から見るとこんな様子。


屋根が一部欠損している。屋根葺材(鋼板)は薄いし面状部材だから雨水が残存しやすく、風圧も受けるので他の部位と比べて欠損し易いということだろう。

外付け梯子で櫓から持ち出しされた踊り場・カンガルーポケットまで櫓沿いに登り、櫓上部は外付け梯子を直登するようになっている。





身延町常葉の火の見櫓 ○

2022-12-16 | A 火の見櫓っておもしろい


1430 身延町常葉(*1)(身延町下部消防団第一分団第二部詰所)4柱44型トラス脚 2022.12.11

 身延町内を国道300号で東進、設定してある関谷郵便局を目指す。途中でちょっと脇道に入ってみた。狭い生活道路を進み、この火の見櫓と出合った。


4柱44型で見張り台がやや大きめ。櫓の中間にカンガルーポケットな踊り場。脚はトラスを構成していないなんちゃってトラス。後ろの白い2階建ての建物は消防団詰所(身延町下部消防団第一分団第二部詰所)。


カチッとしたスクエアな見張り台。2面にL形の消火ホース掛け。幅広なターンバックルのリング。屋根に避雷針、風向計、蕨手の標準装備。


なんちゃってトラス脚。詰所外壁に消防信号板あり。


*1 カーナビが示した住所に依る。詰所の館名表示は身延町下部となっている。


身延町波高島のガッツリ貫通 ○

2022-12-15 | A 火の見櫓っておもしろい

 身延町役場には午後1時40分頃着いた。自宅からの走行距離は134kmだった。ここから山荘までは約40km、3時頃には着くだろう。予定通り、国道52号をしばらく南下して国道300号に入り、次なる目的地である身延町の古関郵便局に向かう。富士川に架かる富山(とみやま)橋を渡っている時だったと思う。我が優秀なる火の見センサーが前方やや右側に火の見櫓を捉えた。通過する予定だった波高島トンネルの直前で右折、火の見櫓に向かった。


1429 身延町波高島(はだかじま)後方の高架は中部横断自動車道
4柱6〇型貫通やぐら 2022.12.11


この写真を撮った時はまだ貫通やぐらだとは気がついていなかった。ここで屋根、見張り台を撮って、さあ先を急ごうと車に戻っていたら、貫通やぐらだとは気がつかなかったと思う。


あ、ガッツリ貫通! 正面から見て左側の前後の脚が消防の建物を貫通している。いつも思う。なぜ? 壁に影が落ちていて軒下の様子が分からない。後ろの脚に近づいてストロボ撮影したのが下の写真。トラス脚の補強部材が軒を貫き、外壁から建物内部に入り込んでいる。
なぜ? こんなことをしたんだろう・・・。


 


南アルプス市古市場の火の見櫓 ○

2022-12-15 | A 火の見櫓っておもしろい

 北杜市から韮崎市、さらに県道42号(富士川街道)を南下して南アルプス市へ入り、更に身延町役場を目指して南下して行く。県道42号沿いにある妙源寺(南アルプス市古市場)の境内に火の見櫓が立っていた。


1428 南アルプス市古市場 妙源寺 4柱44型トラス脚 2022.12.11


寺の山門にも負けない存在感の火の見櫓だ。


軒先に反りのない屋根は端正ですっきり見える。スピーカーが半鐘を取り囲む様は火の見櫓の現状を伝えている。


踊り場のところの櫓の構成に注目。半鐘を叩くためにひとつの構面だけ構成を変えて開口をつくっている。他の3面はブレース囲い。


脚部はなんちゃってトラス。このような構成でも単材脚よりもちろん強度は出るとは思うが、やはりきちんとしたトラスの方が見た目にも好い。





MGプレスの記事と北杜市明野町のマンホール蓋

2022-12-15 | B 地面の蓋っておもしろい


 昨日(14日)のMGプレス(*1)の2面に上掲写真のように**ご当地マンホール探訪**という見出しの記事が掲載された。別に付けられた縦見出しは**違った視点で旅する楽しみ**

先月某日、MGプレスの記者・Yさんと一緒に塩尻市から安曇野市をめぐる「ちょこっとツアー」をした。記事には私とYさんが安曇野市の新しいカラー蓋を見ている大きな写真に加え、10種類ものマンホール蓋の写真が掲載されている。

記事には**火の見櫓(櫓)が大好きで「火の見ヤグラー」を名乗る平林さんのこだわりは、蓋と火の見櫓を一緒に写す構図だ。**という私を紹介する一文も。 そう、マンホールの世界に遅くに入りこんだ(入りこんでしまった)私はこのようなタイトな条件を設けて写真を撮っている。


11日にも山梨の山荘に向かう途中で上掲記事のような構図の写真を撮った。


北杜市明野町小笠原で撮った旧明野村のマンホール蓋 2022.12.11
後方は前稿に載せた火の見櫓


マンホール蓋が円いことを意識したデザイン。三角形に配置した3つの円の中に村の鳥・キジと村の花・ツツジ、村の木・ヤマザクラを描いてある。蓋上部の左右にAKENOの文字。同じ文字を2つ入れてある蓋を見るのは初めて。珍しいと思う。下に小さく下水道と入れてある。文字のところの2本、3本の帯が何を表現しているのかは分からない。

火の見ヤグラーにしてマンホ―ラーな生活は続く・・・。


 


北杜市明野町の火の見櫓 ○

2022-12-15 | A 火の見櫓っておもしろい


1427 北杜市明野町小笠原 原公民館の隣り 4柱44型トラス脚 2022.12.11

 この日19基目の火の見櫓。後ろに大木(サクラだと思う)があり、櫓の構成が分からない。


屋根のてっぺんに避雷針があるものを見慣れているので、無い姿には馴染めない。スピーカーとテレビアンテナか・・・、無い方がいいなぁ。


なんちゃってトラス。柱材と補強材で三角形を構成するのが基本。


 


北杜市明野町の火の見梯子2 ○

2022-12-15 | A 火の見櫓っておもしろい


1426 北杜市明野町上手 一本松バス停 火の見梯子見張り台・控え柱付き 2022.12.11

 カーナビに素直に従って県道23号を更に南下していく。で、この火の見梯子と出合った。「火の見梯子控え柱付き」とするのか、「4柱梯子型」とするのか、迷う。型の定義が曖昧だということだ。このような形の火の見櫓(一般名称)についてじっくり考えたい。




バス停を写せば場所の特定になる。スマホのマップアプリを使えば難なくできることだろうが、アナログ的発想しかできないおじ(い)さんの哀しさ・・・。

山形鋼の支柱に丸鋼の桟の端部を貫通させて固定している。なるほど。


 


北杜市明野町の変わり種 ○

2022-12-15 | A 火の見櫓っておもしろい

 前稿に載せた火の見櫓を見ていて、塩川の反対側の段丘の上に立っているこの火の見櫓に気がついた。次の目的地として身延町役場を設定してから、対岸の火の見櫓を目指した。


1424 北杜市明野町下神取 3柱無4型ブレース囲い 2022.12.11


 前稿に載せた火の見櫓を遠く望む。火の見櫓の右隣りが穂刈稲荷社。


それ程背はが高くないが、踊り場がある。3角形の櫓に4角形の見張り台という組合せは数少ない。櫓のてっぺんに屋根は無く、半鐘に小屋根を架けている。踊り場まで外付けした梯子に落下防止かごを設置している。




 


「寅次郎夢枕」のラストシーンで見た火の見櫓を訪ねた ○

2022-12-15 | A 火の見櫓っておもしろい

 「男はつらいよ」は日本の原風景探訪映画と捉えることもできる。このシリーズでは寅さんの旅先の地に立つ火の見櫓が写っていることがある。寅さんシリーズの中でベスト5に入る第10作「寅次郎夢枕」。そのラスト、寅さんと舎弟の登(秋野太作)が木造の橋を渡って行く。その橋の向こうの木々の間に火の見櫓が立っていることに気が付いた。映画を観ていても櫓センサーはONになっているから。

このシーンは山梨県の北杜市須玉町を流れる塩川に架かる清水橋で撮影されたことがネット情報で分かっている。グーグルマップとストリートビューでこの火の見櫓を確認できたので出かけたいと思っていた。


ラストシーン 右上に火の見櫓が写っている。


山梨県の山荘に向かう途中でこの火の見櫓を見ようと決めていた。この火の見櫓の近くにある北杜市立塩川病院をカーナビの目的地に設定して、現地に行き着くことができた。到着時刻は11時24分。自宅を出発したのが7時20分だったから、4時間経っていた。ちなみに走行距離は89kmだった。


「寅次郎夢枕」が公開されたのが1972年(昭和47年)だから、50年も前のことになる。当時木造だった橋は架け替えられているし、周辺の様子も変わっている。カメラを構えた位置が違うので後方に写っている山も違うけれど、河岸段丘地形までは変わり様も無い。



1423 北杜市須玉町藤田 4柱44型ブレース囲い(高さかせぎ)202.12.11

「寅次郎夢枕」の公開は1972年(昭和47年)12月、撮影も同年だろう。その年には既にこの火の見櫓が立っていたと思われる。




火の見櫓の後ろに小さな神社(刈穂稲荷神社)があり、境内に入ると脚部の様子を見ることができた。火の見櫓はRC造の消防倉庫の上に立っている。高さかせぎ屋上型。倉庫は正面側だけが地上に出ていて、残りは地中。なんとも厳しい立地だ。見張り台の高さは約10m。総高は13mくらいだろう。

次は各部の観察。


屋根のてっぺんの避雷針に付けられた風向計は矢羽根付きの一般的な形。方形屋根の四隅に隅角(すみづの)。見張り台の手すりにやや縦長の蔓様の逆さハート。街灯に用いられるような形の照明器具が設置されている。夜間、消防団員は火の見櫓に登るのに、灯りは欲しい。

手すりの内側に消防信号板を取り付けてある。これが望ましい位置で、信号を見ながら半鐘を叩くことができる。「まだ火の見櫓の半鐘、叩いていますか?」と近所のおばあさんに訊く。「今は、叩いていないねぇ」。


地上から踊り場まで外付け梯子が掛けられている。梯子の上端を囲むように手すりが設置されている。柱が傾斜しているので、その分手すりも傾き、水平ではない。

基礎から柱を垂直に立ち上げ、横架材で繋ぎ、その位置から上方に逓減させている。脚部はへの字形に設置されたブレースで4方が囲まれている。このタイプ、名付けて「ブレース囲い」。


消防倉庫のファサード。