映画とライフデザイン

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映画「スリープ SLEEP」 イ・ソンギュン

2024-06-30 17:31:11 | 映画(韓国映画)
映画「SLEEP 」を映画館で観てきました。


映画「スリープ」は昨年末亡くなった韓国のイ・ソンギュン主演のスリラー映画だ。最近公開作がでたホン・サンス監督の「ソニはご機嫌ななめ」チョンユミイソンギュンが共演している。自由奔放なチョンユミがよかった。新人監督ユジェソンのこの作品を元の親分ポンジュノが推奨している。

昨年末のイソンギュンの自殺は実に残念だ。訳のわからない女にハマったのか?薬物所持の疑いで最後は悲惨だった。実際に何があったのだろう?これまでの活躍には敬意を表したい。金大中のずる賢い選挙参謀を演じた「キングメーカー」が特に好きだった。この作品が遺作かと思ったら、どうやらまだあるらしい。

舞台俳優ヒョンス(イソンギュン)は、コールセンターのチーム長である妻スジン(チョン・ユミ)と一緒に暮らしている。妻は身もこもっていた。ある夜突如「誰かが入ってきた」と夫が叫ぶ。その時点から急に寝付きが悪くなる。自ら顔を掻きむしって傷だらけ。病院に行くと睡眠障害と言われる。

その後も奇怪な行動が続く。夜中に突如として起き出して、冷蔵庫で生魚を食べたり,窓から飛び降りようとしたり不穏な動きが続く。夢遊病のようだ。せっかく妻は出産したのにヒョンスの様子がおかしいので妻の母親は心配して霊媒師のような巫女を呼ぶ。


残念ながら自分にはあわない映画だった。
イソンギュンとチョンユミの韓国の2大スターが共演するにはスケールが小さい
霊のような何かに取りつかれるパターンは韓国サスペンス系では比較的多い。秀吉の朝鮮出兵で16世紀に仏教禁止となった朝鮮では宗教への信仰というよりシャーマニズム信仰が朝鮮大陸の伝統だ。19世紀末に朝鮮を訪れたイザベラバード女史の名著「朝鮮紀行」でもシャーマニズム信仰が取り上げられる。ファンジョンミンが祈祷師を演じた「コクソン」もそのテイストが強い。ただ、「コクソン」のもつ迫力と怖さがない。

この映画は韓国サスペンス系では珍しく途中のリズムが悪く、眠気を誘う状態になりがちだ。部屋中に貼ってあるお札が異常で、最終に向けてチョンユミも豹変して人智を超えた世界に持ち込むがのれない。


韓流ドラマ好きが以前よりも増えている気がする。自分と同年代周辺のおばさんたちとの話題で韓流の話題が欠かせない。若い韓流スター好きもいるが、どちらかというとストーリーの予測がつきにくいことでの韓流ストーリー好きが多い。いいことだと思う。日本も見習うべきだ。映画「パラサイト」というよりドラマ「マイディアミスター」での活躍もあってかイ・ソンギュンのファンも多い。観客にも熟年女性ファンの姿が目立つ。ただ、怖いということだけでは先日観た「ターゲット」の方が恐怖感を覚えた。

イソンギュン
の次作に期待する。

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