映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ペイフォワード ケビンスペイシー

2009-12-08 19:09:17 | 映画(洋画:2000年以降主演男性)
「誰かから良いことされたら、そのままお返しするのではなく、別の3人の人に良いことをしてあげる。」というのが主旨である。主人公の少年ハーレイ・ジョエル・オスメントは名子役。ここでもケビンスペイシー、ヘレンハントの大物を食った良い演技を見せる。せつないところがある映画だが、そんなに感動する映画だとは思わない。でも主旨は非常に良いと思う。

主人公の少年は日本でいう中学1年生である。母親ヘレンハントはラスベガスのバーで働いているが、アル中気味。父親はケンカして出て行って、二人で暮らしている。その彼が学校へ行くと、新しい教師ケビンスペイシーが来ていた。彼は顔に焼けどの跡がある社会科の教師。生徒たちに向かって「自分が世界を変えたいと思ったら何をする?」と問いかける。少年たちは各自いろんな反応をする。少年は主題の「良いことをされた以外の3人の誰かに良いことをしてあげる。」という話をする。先生はそれは良い話だと反応する。あるとき母親へレンが家に帰ると、こどもが一人の浮浪者を家に上げていた。びっくりして、問いただすと学校で習ったことだと息子が言うので彼女は学校に怒鳴り込みに行きケビン先生に会いに行くが。。。。。。

全編音楽を押さえ気味にして淡々と流れる。「フィールドオブドリームス」のような雰囲気だなと思っていた。そうしたらラストシーンが出てきて、まさにあの映画のパクリだった。でもそれはそれで良いと思う。彼の善意を表現するにはこれが一番良い終わり方なのかもしれない。

主人公の少年ハーレイ・ジョエル・オスメントが実に光る。このころの彼は実に良い仕事をしていた。情報によると最近は薬物中毒でつかまったりしているようである。こういう子って多いなあ。

娘が昨日学校から帰ってきて、クラスの中で授業を妨害したりする男の子が骨折したらしいといっていた。非常に迷惑な生徒らしい。みんな喜んでいたといっていた。この映画の中でも、主人公の少年の友人がよくいじめられる。それをかばうのが主人公だ。いわゆる良いことの一つとして彼は助けてあげる。アメリカ映画の中には、どろどろして訳が分からなくなる映画もあるが、こういう善悪をはっきりする映画をつくる伝統もある。これはこれで素晴らしいと思う。

コメント
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