「再会の食卓」は国共内戦で本土と台湾に別れ別れになった元の夫婦が再会する話である。同じ民族が別れる話はつらい。韓国映画に多い設定だ。近代化が進む上海の中の古い居住区をクローズアップしながら、2人の再会を描く。ただ、価値観の違いがあるせいかどうしても最後までしっくりしない展開であった。
ある日、上海で暮らす主人公のもとに一通の手紙が届く。その手紙には、1949年国共内戦の後に生き別れた元夫が、台湾から帰国団の仲間とくると記されていた。主人公は共産軍に属した新しい夫ルー・シャンミンや家族と共に暮らしていた。主人公は戸惑いながらも元夫を自宅に招き、精一杯もてなした。ホテルをとっていた元夫であったが、新しい夫の温情で今の家に泊めてもらうこととなる。しかし、彼には元妻に対する願いがあった。「これからの人生、私と一緒に台湾で暮らしてほしい」
予期せぬ元夫の告白に「幸せだったのはあなたと過ごした日々だけ」と心は揺れ動く。なかなか今の夫にその気持ちが伝えられない。そして決断の時がきたが。。。。
別れ別れになった元夫婦が再開するという設定自体は不自然ではない。でもその元夫を今の夫が自宅に招いて歓待するという設定が妙に不自然だ。しかも、今の夫が自宅に泊っていけという。何か違う感じだ。
それだけではない。元妻は元夫とよりを戻したいというのだ。しかも、今の夫や子供に加えて孫までいる生活を捨てていくというのだ。やさしい今の夫がいても愛を選ぶと言い切ってしまうというのだ。
こんなことあるのかしら???
日本人と中国人の感覚の違いがあってもどうして理解できない。沖縄の離島を舞台にした「ナビィの恋」を見た時も異様な感じがしたが、今回も同様だ。
現代上海の古い居住区と新しい部分と両方を映し出している。主人公は立ち退きによってお金を得てマンションを買うという設定になっている。いくら沿岸部の収入が高くなっているといっても、一握りの事業でもうけた金満家だけであとは日本のレベルと一桁違う低収入である。既得権で古い居住区に住む人は得しているかも?不動産価格の高騰を加味すると、立ち退き料で移り住む人はラッキーだろう。近代化もいいが、一時代前の姿が消えていくのはさみしい。今回の映像はいい感じだ。映画「シャンハイ」で偽上海を見たばかりなのでこれはこれでよかった。
新しい夫の名字が陸(ルー)である。山崎豊子の「二つの祖国」の主人公がやはり同じ陸であの小説を思い起こした。あの小説の上海よりも驚異的に発展してしまった。
でもどうしても共感できないことが多すぎた映画だった。
ある日、上海で暮らす主人公のもとに一通の手紙が届く。その手紙には、1949年国共内戦の後に生き別れた元夫が、台湾から帰国団の仲間とくると記されていた。主人公は共産軍に属した新しい夫ルー・シャンミンや家族と共に暮らしていた。主人公は戸惑いながらも元夫を自宅に招き、精一杯もてなした。ホテルをとっていた元夫であったが、新しい夫の温情で今の家に泊めてもらうこととなる。しかし、彼には元妻に対する願いがあった。「これからの人生、私と一緒に台湾で暮らしてほしい」
予期せぬ元夫の告白に「幸せだったのはあなたと過ごした日々だけ」と心は揺れ動く。なかなか今の夫にその気持ちが伝えられない。そして決断の時がきたが。。。。
別れ別れになった元夫婦が再開するという設定自体は不自然ではない。でもその元夫を今の夫が自宅に招いて歓待するという設定が妙に不自然だ。しかも、今の夫が自宅に泊っていけという。何か違う感じだ。
それだけではない。元妻は元夫とよりを戻したいというのだ。しかも、今の夫や子供に加えて孫までいる生活を捨てていくというのだ。やさしい今の夫がいても愛を選ぶと言い切ってしまうというのだ。
こんなことあるのかしら???
日本人と中国人の感覚の違いがあってもどうして理解できない。沖縄の離島を舞台にした「ナビィの恋」を見た時も異様な感じがしたが、今回も同様だ。
現代上海の古い居住区と新しい部分と両方を映し出している。主人公は立ち退きによってお金を得てマンションを買うという設定になっている。いくら沿岸部の収入が高くなっているといっても、一握りの事業でもうけた金満家だけであとは日本のレベルと一桁違う低収入である。既得権で古い居住区に住む人は得しているかも?不動産価格の高騰を加味すると、立ち退き料で移り住む人はラッキーだろう。近代化もいいが、一時代前の姿が消えていくのはさみしい。今回の映像はいい感じだ。映画「シャンハイ」で偽上海を見たばかりなのでこれはこれでよかった。
新しい夫の名字が陸(ルー)である。山崎豊子の「二つの祖国」の主人公がやはり同じ陸であの小説を思い起こした。あの小説の上海よりも驚異的に発展してしまった。
でもどうしても共感できないことが多すぎた映画だった。