映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

コットンクラブ  フランシスコッポラ

2011-11-24 21:39:36 | 映画(洋画 89年以前)
フランシスコッポラ監督による84年の作品だ。若き日のリチャードギアとダイアンレインのコンビで高級社交クラブ「コットンクラブ」で展開される人間模様である。「ゴッドファーザー」の流れを汲むむごい殺し合い映像もある。80年代のコッポラ監督は映画興行の不振でなんども破産に陥っている。この映画も製作費の半分程度しか回収できていない。当時としてはすごい予算をかけて、全盛時代の「コットンクラブ」を再現している。くり広げられるダンス、ミュージックのレベルは高い。


1920年代後半のニューヨークが舞台だ。まだ世界恐慌前だ。ハーレムにある「コットンクラブ」は、従業員とダンサーは黒人だが、客は正装した白人に限られる高級ナイトクラブだ。クラブのオーナーは、暗黒街の黒幕でマフィアを牛耳っていた。ボスであるダッチは、ハーレムで襲撃を受け、奏者兼ピアニストのディキシーことリチャード・ギアに命を救われた。歌手のベラことダイアン・レインは親分の愛人になる。リチャードは虎視眈々と上昇の機会をねらう。
若手の黒人タップダンサーであるサンドマンことグレゴリー・ハインズは、兄とのコンビでコットンクラブのオーディションを受ける。サンドマンは兄との対立や、混血の歌手ライラとの恋に悩みつつ、コットンクラブでの人気を確実なものとして行く。リチャードギアはコットンクラブのオーナーの口利きで、ハリウッドのギャング映画に出演しスターになる。その弟のヴィンセントことニコラス・ケイジは、暗黒街での成り上がりを目指すが。。。。


正直そんなに好きになれなかった。時折ゴッドファーザーを思わせる殺しのシーンがある。でもテンポがあわない。ストーリー的にはどうってことない。ここで凄みを見せるのはダンスショーのシーンである。あでやかであると同時にリハーサルを相当積んだと思われる踊りの完璧さに驚く。若き日のダイアン・レインが美しく、ハインズのタップが素晴らしい。このタップダンスを見るだけで価値がある。同じコッポラの「ゴッドファーザー」とは指向が違う。ショーのシーンに大きくウェイトを置く。まあしゃれたカフェでBGMのように見る映画かな?
若き日の髪がふさふさのニコラスケイジや黒人俳優ローレンスフィッシュボーンまでが出てくる。27年前の二人はまだ青かった。
コメント
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