映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

メアリー&マックス

2012-01-10 19:01:05 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
メアリー&マックスはオーストラリアのアニメ作品だ。
メルボルンで暮らす孤独な少女メアリーを一人称にして、ニューヨークに住む自閉症の中年男性マックスとのかかわりを描く。彼らが20年間にわたる文通を通して強い絆を育んでいくのが主題である。比較的評判がいいので見たが、実写じゃない分、気持ちが伝わらない感じがした。イマイチ自分には合わなかった。


オーストラリアのメルボルンに住む8歳の少女メアリーは、万引きに夢中でシェリー酒中毒の母ベアラと、死んだ鳥を使った剥製の製作が趣味の父ノエルと暮らしていた。おでこにあざがあるのが悩み、友達がいない空想好きの主人公だ。本物の友達がほしいと願っていたメアリーはある日、アメリカに住む誰かに手紙を送ろうと思い立つ。分厚い電話帳から選び出した一際風変わりな名前は「マックス・ホロウィッツ」
さっそく鉛筆を走らせるメアリーであった。
一方、ニューヨークで暮らす44歳のマックスは、過食症で肥満体の中年男だ。極端に人づきあいを苦手とする自閉症の彼は一人孤独な日々を送っていた。そんな彼のもとに、オーストラリアから1通の手紙が届く。メアリーとマックスの20年以上に渡る深い交流の始まりだった。



2人の友情に紆余屈折がある。その紆余屈折と孤独な主人公の女の子らしい心が映画の見せ所だが、あまりジーンとはこなかった。どうしてだろう。涙なくして見れない人も多いというのに。。。。。
自閉症というとまず連想されるのが「レインマン」これは凄い傑作だ。ダスティンホフマンは本当にうまかった。年末に「モーツァルトとクジラ」の映画を見た。自閉症にかかっている若者たちの恋を描いている。この映画で、2人はいかにも自閉症の症状というのを前面に出していく。2人の表情にうまさを感じる。今回のマックスは単なるデブというだけで自閉症らしさが感じられなかった。

当然アニメにはハンデがある。欠点だらけの人物描写それ自体はいいのであるが、なんか合わない。
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わたし出すわ  小雪

2012-01-10 17:53:11 | 映画(日本 2000年以降主演女性)
「わたし出すわ」は2009年の森田芳光監督の完全オリジナル作品だ。監督は惜しくも最近亡くなった。突然、故郷に戻ってきて、旧友たちに大金を差し出す女性を描写して、お金と人間の関係を描く。主演は小雪で脇を固めるのは井坂俊哉、小池栄子、小澤征悦といった近年の映画で活躍するメンバーだ。妙な映画だが、小さい話をうまく組み合わせて最後まで飽きずに見れた。


東京から故郷函館に戻ってきた主人公こと小雪は、引越し業者にお礼を渡す。その中身は10万円の現金。慌てる業者に、主人公は「そのお金を使って、いい思い出を作ってください」と告げる。街で市電に乗った主人公は、運転手こと井坂俊哉と再会した。井坂は高校の同級生だった。世界中の路面電車めぐりが夢だという彼に、主人公はと言う。「そのお金、私が出してあげようか」後日、自宅に主人公から大金が届く。驚く井坂の妻であった。

同じく高校の同級生こと黒谷友香は主人公と校内の美人コンテストで争った中。今は羽振りのいいレストラン経営者の妻になっていた。ところが、その夫が急死、その通夜でみな顔を合わせる。帰り道、故障で将来を絶たれたマラソンランナーの川上に、海外での治療費を提供する。さらに同級生こと小池栄子と出会った摩耶。さくらの希望に応じて冷蔵庫と、夫が箱庭協会会長に就任するための資金を提供する。次に、主人公は養魚試験場で働く男こと小澤征悦などにも提供したりするのであるが。。。。


最初は何も問題を起こさないが、次第に金がいろんな災いの元を導き出す。転落していく人間も出てくる。
何でこんなにお金を出すの?原資は?という謎は徐々に解明される。

出演者の振る舞いには特筆すべきことはない。
しかし、意外に途中で見るのをやめようとは思わなかった。森田監督は次の作品「武士の家計簿」にしても、なんで急にお金のことを取り上げようとしたんだろう。その意味がよくわからないうちに鬼籍に入ってしまった。。。。

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